第31話。変人と殺人貴。
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「まぁ、埋葬機関とか来ても、狙われるのは私だけだから安心して?」
「アホ。俺がキチガイをアルに近づかせる訳ないやろが。」
「晋吾〜〜」
アルのハグを、両腕を広げて受け止める。シッキーが熱いのか手で煽ぎ始めた。どうした?このゲーセン、ガンガンに冷房ついてるぞ?
「そう言えば最初、志貴のこと教会の人間じゃないかと思ったんだっけ?」
「・・もしかして。俺に盾になれとか無茶なこと言ってたのはそう言うことだったのか!」
「アホ。男だろシッキー。盾になるのは当たり前やろ」
「男とか女とかの前に、吸血鬼相手なら盾になった瞬間終わりだから」
そう言って納得いかない表情を浮かべるシッキー。
「贅沢な奴め。じゃ誰の盾ならなるんや?」
「そう言う問題じゃない。」
「アハハッ。志貴みたいな凄腕の殺人鬼なら、盾になるより剣の方が似合うわよ」
「ちがーーーう!」
うがーと唸る様に吼えるシッキー。
「あのな・・一応言っとくけど、俺が人を殺してしまったのはおまえが初めてだよ。殺したいって思ったことも。この眼を使おうと思ったことも、おまえに会うまで一度もなかった。」
「・・・・嘘。あんなに卓越した殺人技術を持っているのに?」
「あれじゃね?退魔の血が騒ぐ!・・・・的な。」
二人が一斉にこっちを向く。アレ?俺、何か失言した?
「おっと失敬、時間の様だ。また明日10時に会おう!」
「ちょっ・・晋吾!待っ・・・・」
逃げるように帰る俺。くっ、こんなくだらない所でポロるとはッ!凛ちゃんのうっかりがうつったか?今度一成の所でお祓いしてもらおう。
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