第31話。変人と殺人貴。
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」
「晋吾が前に持ってきたわ。でもこれ、晋吾が持ってきた奴の方がおいしいわね。」
上の玉露と比べちゃいけません。伊右衛門には伊右衛門の美味しさがあるんですよ。綾鷹には綾鷹の美味しさがあるんですよ。
だが、生茶スパークリング。俺は貴様の存在を認めねぇ。
「ほな、明日も同じ時間でええ?」
「ああ、分かった。・・所で晋吾の家は大丈夫なの?」
「大丈夫?」
「あ・・いや、家の人とかさ平気なのかなって。」
「理解ある弟がいるから平気や。姉ちゃんは夜、親父がおらへんと起きてられんしの。」
「両親は?」
「親父は入院中。おふくろはおらん」
微妙に困った顔をするシッキー。少し面倒だと感じる。まぁ、同情を駆るのには相応な人生だしな。仕方がないか
「まぁ、てことで俺の家は平気や。シッキーは平気なん?」
「俺は・・・・秋葉、妹にばれなければ大丈夫。」
むんっ、と胸を張るシッキーだがもうとっくにばれてるようにしか見えないのはなんでだ?
ふと、会話に参加してこなかったアルに気になると、どうやらクレーンゲームに夢中らしい。
「どうしたアル?やってみるか?」
コクリと頷くアル。・・・・可愛い奴め。
どうせ小銭とか持ってないだろうと思い、財布を出して100円を入れてやる。
失敗。もう100円。失敗。むーっと唸り声をあげるアル。カワぇえ奴め
「これ取れないわよ晋吾」
「まぁ、このゲームはこんなもんや。」
「晋吾、取れないの?」
上目遣いで懇願するアル。ぐはぁ。
いや、俺アーケード派だったからさ。クレーンゲームとかさっぱりなんだよね。別に取れなくてもいいならやるけど?
結局、1300円ほど使ったら取れた。・・・・執念だな、俺。
「てかさ、何でこんな騒ぎになってんのに教会の奴らこんの?」
「さぁ?この国が無神論者の国だからじゃない?」
「そんなん関係あるんか?」
「もしくはもう来てるとか」
「マジか」
「教会?」
シッキーが頭の周りに?マークを飛ばしていたので、アルに説明させる。メンドクサイからではない。アルの方が詳しいと思ったからだ。
「その人たちも吸血鬼退治が目的なんだろ?その人たちと協力すれば早くカタが付くんじゃないか?」
「・・・・ダメね。奴らにとってはヒト以外の霊長類は存在自体が悪なのよ」
「・・・・そっか、アルクェイドや晋吾も悪って訳か。」
「晋吾は違うわよ?むしろ歓迎されるかも」
「なんでさ?」
「簡単に言うと教会ではアポストロスが神の化身とされているからよ。」
「あ〜。」
納得したと言ったようにこっちを見るシッキー。こっち見んな。
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