第二章
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「それでそれも暇潰しに」
「だからね」
「それで、ですね」
「そう、わし等もやってみるか」
「そうですね」
三好さんは少し考えてからです、池辺さんに答えました。
「お茶もいいですが」
「そちらもな」
「やっていきましょう、あと本もゲームも通販で新刊や新作手に入れて」
飽きてもこうしたものは新しいものを手に入れてというのです。
「暇潰ししていきますか」
「そうしていこうか」
二人でこうお話してです、そうしてでした。
池辺さんも三好さんも本を読んだりゲームをする以外にお茶を飲んでそれから影絵もしてみました、そうしてすることを増やしてです。
時間を潰していきました、することが増えた分だけ暇は潰せました。
そうして日々を過ごしているとです、ある夜にです。
池辺さんは三好さんと一緒に紅茶を飲んでいる時に三好さんにこんなことを言いました。
「少し思ったけれどね」
「何ですか?」
「いや、灯台の灯りでね」
今丁度出されて船を導いているそれをというのです。
「何かしてみないかい?」
「灯台の灯りで、ですか」
「勿論塞いだらいけないけれど」
それでもというのです。
「それでも影絵出来るかな」
「灯台の灯りでもですか」
「そう、それでもね」
こう三好さんに言うのでした。
「出来るかな」
「どうでしょうか」
「ほら、こうしてね」
ここで三好さんは今日自分達が作った影絵を出しました、それはセロハンテープも使って目を赤くした狼の影絵でした。
それを灯りに照らさせて動かさせつつです、三好さんに言うのでした。
「普通の影絵みたいにね」
「やればですね」
「どうかな」
「そうですね」
三好さんはここでも少し考えてから池辺さんに答えました。
「それもですね」
「出来たら面白いよね」
「はい、やってみますか」
「うん、ただここで大事なことは」
「船の航海の邪魔にならない」
「灯台は船を導くものだからね」
夜の暗がりの中で、です。まさにそれこそが灯台のお仕事です。そしてその灯台の番をするのが灯台守の人達なのです。
「だからね」
「そこはちゃんとして」
「そのうえでね」
「灯台の灯りでも影絵をですか」
「やろうね」
「そうしましょう、ただ」
「うん、普通の影絵みたいにはいかないよ」
このことも言う池辺さんでした。
「灯りの大きさが違うからね」
「そのこともちゃんと考えて」
「そうしてやってみよう」
「じゃあ大きな影絵ですね」
「用意するにしてもね」
「それを用意して」
そしてと言うのでした。
「それからね」
「たってみますか」
「二人で作ろう」
このこともお話してでした、そうして。
二人で実際にでした、灯台の灯りを使ってやってみる影
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