第一章
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隷だからです」
アヌィスは月にこれ以上はないまでに悲しい顔で答えた、夜の寒さに震えながら。
「ある家の奴隷に買われまして」
「それからか」
「はい、旦那様とご家族の方々はいつもお家の中で火に当たられ」
「その火の薪もだな」
「私が集めています」
このことも話すのだった。
「そしてこうしてです」
「水汲みもしているのか」
「そうです、旦那様とご家族の方々はその火を使った食事を召し上がられ」
「そなたは何を口にしている」
「残った火を通していないものをそこにいる犬と共に」
その犬を見つつ月に答えた。
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