第四章
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「じゃあな」
「もう時代劇チャンネルでいいわね」
「食って風呂入ったらゲームするか」
「それするの」
「このテレビでな」
「それがいいかもね」
「ああ、どうせ何時点けてもかけもりならな」
それならだ。
「最初から観ないさ」
「もうテレビ観ない方がいいわね」
「観てもな」
それこそだ、そうしても。
「延々と一日中かけもりでな」
「そればかりだから」
「観なくてもいいからな」
「もう観ないのね」
「それなら時代劇チャンネルかな」
これで昔の時代劇を観るかだ。
「それかゲームするな」
「どちらかね」
「そうするな」
こう言って俺は妻が作ってくれた八宝菜と中華風の卵スープで御飯を食べた、八宝菜には野菜がかなり入っていて妻が健康にも気を使っているのがわかった。それで風呂に入ってからゲームをしてだった。
十二時前に寝た、その間テレビの番組は観なかった。俺は寝室に入ってから隣に寝ている妻に言った。
「もうテレビ観ないでいいよな」
「本当に同じことばかりだからね」
妻も俺の言葉に頷いた、それでこの日は二人で一緒に寝た。
それから本当にテレビは観なくなった、そしてテレビを観なくても別に困らなかった。情報は全部スマホとパソコンで充分だった。
むしろこっちの方が情報を検証出来てよかった、それで充分な生活が出来ていたが。
かけもりの続報もネットで確かめた、結局何も出なかった。泰山鼓動してというが鼠一匹どころか去年に続いて何も出ないうちに野党が国会を審議拒否などと称してさぼっていたのを叩かれて国会も正常化して事態は収まったかに見えた。
だがネットで検索した新聞やテレビでの報道はというと。
「昼飯食った食堂で言ってたけれどな」
「幕引きはっていうのね」
「まだとか言ってたぜ」
ベッドの中で妻とすることをしてから言った、幸い妻が太ったのは気のせいで結婚した時のスタイルのままだった。
「キャスターとかコメンテーターがな」
「じゃあまだ続くのね」
「そうだろうな」
少なくともテレビや新聞はそのつもりなのがわかった。
「また何か証拠だとか出してな」
「そうしてなのね」
「まだ続けるんだろうな」
「終わらない話ね」
「ああ、延々とな」
「じゃあもうね」
「テレビは時代劇かな」
そういうのばかりだ。
「それかな」
「ゲームだけに使えばいいわね」
「それかブルーレイ観るかな」
「そういうのだけでいいわね」
「番組なんか観なくていいな」
「本当にそうね」
夫婦で寝る前にこう話した、もうテレビの番組なんて冗談抜きにドラマか精々アニメ位までだと心底思った、同じことしかも何でもないことを延々と繰り返して報道されると正直そうなる、俺はもうテレビが大嫌いになっていた。観なくてい
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