031話 日常編 悪魔襲撃(前編)
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だが、ヘルマンは「では…」と帽子を取った。
するとそこには先ほどまでの人間の顔はなかった…。あったのは―――…。
「……………!!!!!?????」
ネギの顔は色々な感情がない交ぜになって汗を大量に出していた。
他の者達もそのことに気づき注視する。
そこには悪魔がいた。
「そう…君の仇だネギ君」
再び帽子を被ると人間の顔に戻っていたがそれでもネギは恐怖か、それとも………ただ震えている。
「あの日召喚された者達の中でも、極僅かに召喚された爵位級の上級悪魔の1人だよ。
君のおじさんやその仲間を石にして、村を壊滅させたのもこの私だ。あの老魔法使いにはまったくしてやられたがね」
「……………」
「ネ……ネギ…」
「どうかね? 自分のために戦いたくなったのではないかね?」
そこに小太郎が戻ってきてネギに話しかけるがネギは未だ固まっている。
小太郎も痺れを切らして叫ぶが、
一瞬…そう一瞬でネギはヘルマンの所まで移動して拳を突き上げるように叩きつけて空に飛ばし自身も飛びその拳をヘルマンの腹にマシンガンの如く叩きつける。
シホはそれを見て、
「魔力の暴走…私の時の比ではないわね」
「そうだな。またいいものを見れたが、だが外れやすくなっているんじゃないか? あいつは…」
見ている先で尚続くネギの暴走による攻撃。
それをヘルマンは、
「ふははははははは!! いいね! 素晴らしい!! これだよこれを待っていたのだよ!! それでこそサウザンドマスターの息子だ!!!」
小太郎はそれを見て「すげぇ…」と呟いていたが、だが暴走した力では勝つ事はおろか自滅しかねない。
ヘルマンの姿が悪魔の姿になり口から石化の光を放とうとしていた。
だがギリギリでネギに追いつくことが出来た小太郎は地面を削りながらもなんとかネギと共に石化は免れた。
それによって正気に戻ったネギだったが、
「ぼ、僕は…い、今…なにを…?」
ネギはヘルマンの真の姿を見て、それが“仇”だと認識した瞬間、意識を手放し、感情のままに暴走してしまっていたのだ。それが信じられなかった。
だがそんな思いも小太郎の「アホがーーー!!」と殴られた事により霧散する。
「アホ!! いくらパワーがあってもあんな闇雲に突っ込んでったら返り討ち喰らうんは当たり前や!! 確かにお前の底力が凄いのはわかったけどな、今の戦いは最低や!! 周り見えてへんし決め手も入れられへん!! あんな力押し俺でも勝てるわ!! ったく、頭良さそーな顔しとるくせにな! 仇か知らんけどおっさんの挑発に簡単にキレよってからに!! アホ!!」
そう言ってネギの頬を思いっきり伸ばす。
それによって落ち着きを取り戻したネギは小太郎と共にまた構えた。
だがその時、このか
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