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吸血鬼になったエミヤ
031話 日常編 悪魔襲撃(前編)
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度はヘルマンとの勝負が始まる。
『白き雷』と『犬上流・空牙』を放つがまた掻き消されてしまう。
そして明かされるアスナの力。

「一般人の筈のカグラザカアスナ嬢………彼女が何故か持つ魔法無効化(マジックキャンセル)能力。極めて希少かつ危険な能力だ………。今回は我々が逆用させてもらったがね」

それによって魔法無しで戦うことになってしまい、カモもアスナにつけられているペンダントを取ろうと動くがスライムに捕まってしまい水牢に入れられてしまった。
それでも挑むが強力な攻撃がネギ達を襲う。
そしてヘルマンはいう。

「先ほどの動きは中々良かったが……どうやら私が手を下すほどではなかったようだね………?」
「―――いや違うな。ネギ君思うに君は………本気で戦っていないのではないかね?」

それにネギは反応した。

「な、なにを…? 僕は本気で戦っています!」
「そうかね? やれやれ…サウザンドマスターの息子がなかなか仕えると聞いて楽しみにしていたのだがね。
彼とはまるで正反対、戦いには向かない性格だよ」

カモ達は水牢の中でネギのピンチに慌てている。

「あのおっさん異常に強え!! しかもその上魔法が効かないってんじゃ分が悪すぎる!! このままじゃ…」
「ネギ君やられちゃう!?」
「うーぬ…」
「どどどどうしようー!」
「カモ君、アスナの胸のペンダント取ればええの?」
「あ、ああ…少しは希望が…」

するとこのかは策があるらしく全員を円状に囲み一本の杖を取り出した。
それをシホは見て、

「あ…このか達がなにかを始めそうね?」
「数少ない勝機だな。だがそれがいい」

そしてステージではなにかが始まろうとしている。

「君は何のために戦うのかね?」
「な、何のために…?」
「そうだ。小太郎君を見たまえ、彼は実に楽しそうに戦う。君が戦うのは仲間の為かね?くだらない、実にくだらないぞネギ君。戦う理由は常に自分だけのモノだよ。そうでなくてはいけない」

ヘルマンの独白は続いていく。

「怒り、憎しみ、復讐心などは特にいい。誰もが全霊で戦える。あるいはもう少し健全に『強くなる喜び』でもいい。小太郎君みたいにね。そうでなくては戦いは面白くない」

「ぼ……僕は別に戦う事が面白いなんて………。僕が戦うのは…!」
「一般人の彼女達を巻き込んでしまったという責任感かね? それとも助けなければという義務感? 義務感を糧にしても決して本気になどなれないぞネギ君。………実につまらない」
「そんな…つまらないとか今は―――…」
「いや…それとも、君が戦うのは…」


―――あの雪の夜の記憶から逃げるためかね?


それによってネギの表情が驚きに染められる。
困惑しながらもそれを否定するネギ
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