暁 〜小説投稿サイト〜
吸血鬼になったエミヤ
030話 日常編 語られるネギの過去
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ておでこをピッタリとくっつけます」
「ちょっと、こんなので本当にあんたの記憶を体験できるの?」
「はい。この方が話すよりも簡単ですから。……どうかしました?」
「べ、別に…」

明日菜は自分の頬が赤くなっているのを感じ、

(って、おでこくらいで何動揺してるのよ私! 最近ちょっとおかしいわね私…)

「いいですか?」
「いいわよ」
「では。ムーサ達の母ムネーモシュネーよ。おのがもとへと我らを誘え」


ネギとアスナは気づかない。いつの間にかのどかの『いどの絵日記』で全員が見ている事を。




◆◇―――――――――◇◆




そして一同は見た。ネギの過去を…



それは純粋な父への憧れ…ピンチになれば助けに来てくれるという子供ながらの小さい願い…。
だが突如として悪魔の軍勢によって小さい村は襲われた。
村が燃え、ほとんどのものが石化されてしまい、それは自分の願いのせいだと後悔に陥るネギ。
そして脅威はネギにも降りかかりその犠牲になりかけた時、颯爽と登場した一人の青年。
青年はネギがいつも持っている杖を持ちながら悪魔の軍勢を次々と強力な魔法で一掃していきすべてを薙ぎ払った。
ネギは青年の手によって救われたが、ネギは一種の恐怖からその場を後にしてしまう。
しかしまだ残っていた悪魔がネギに襲い掛かったが、すんでのところで老魔法使いと義姉の手により命を救われる。
…しかし悪魔の放った光は防ぎきることは出来なったために義姉は足が石化し途中で崩れて割れてしまい、老魔法使いはそれよりひどくほぼ半身が石化していながらもなんとか悪魔とその従者達を小瓶に封印することに成功。
だが代償は自身の石化…最後に「逃げてくれ…」という言葉を残し老魔法使い…いや、スタンは完全に石化した。
脅威は去ったが生き残った自分はともかく姉の石化を解くものは誰もおらず声をかける事しか出来ないネギに、ふと影が差した。
そこには先ほどよりボロボロになりながらも青年が立っていた。
そして燃えていない坂の上まで移動させられたところで、

「すまない…来るのが、遅すぎた…」

と、青年から後悔の念がこもった声が漏れたが、その時のネギは恐怖しか感じなかったため持っていた練習杖をかざして義姉を必死に守ろうとする。
だが、青年はなにかに気づいたのか、「そうか、お前がネギか…」と言う言葉とともにネギの頭を優しく撫でて、

「大きくなったな…」

と、いう言葉でネギ君は呆気にとられたのか無言になり、その間にも青年は話を進めていく。

「…お、そうだ。お前にこの杖をやろう。俺の形見だ…」
「…お、お父さん…?」

そこで真実に至ったのか青年の正体が父であり、サウザンドマスターとも言われた『ナギ・スプリングフィール
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ