023話 修学旅行異変《七》 激戦
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は本気のお前と戦いたいんや!!今、ここで! この状況で!!
ここを通るには俺を倒すしかない。俺は絶対譲らへんで!!」
「ぐっ…」
(挑発に乗るな兄貴!!何とかして出し抜く方法を考えるんだ!!)
カモと小太郎との言葉の中でネギの心は揺れ動く。
そして決定打。
「全力で俺を倒せば間に合うかもしれんで!? 来いやネギ!! 男やろ!!」
「………!」
その一言でネギはカモを肩から下ろす。
「――――――わかった」
「あ、兄貴!?」
「へっ…そうこなくちゃな!」
「うおい兄貴!」
「大丈夫だよカモ君。一分で終わらせる」
カモが必死に呼び止めるがネギは頭に血が上ったかのように戦いを挑もうとする。
(ちょっ……ぐあ…あ、マ、マズイ……兄貴の頑固さと子供っぽさが悪い方向に出ちまった………! ここで戦ったらどう転んでもこのか姉さんは………!!)
「いくぞ!!」
「来い!!」
(賭けは失敗か!? だ、誰か止めてくれーーー!!)
―――熱くなって我を忘れ大局を見誤るとは……精進が足りんでござるよネギ坊主。
だがそこに柳のような涼やかな声が聞こえてくる。
同時に二人の間に巨大な手裏剣が突き刺さる。
「何ッ!?」
(い、今の声―――――!!)
小太郎の前に影がさし底掌が叩き込まれ一本の木まで吹き飛ばされる。
「がっ…残像!? 分身攻撃!? なっ、何者や!?」
そこに夕映を抱えた楓が現れる。
第二の援軍のご到着だった。
「長瀬さん………!! ゆ、夕映さん!? で、でもどうしてなんでここに…」
「私が携帯電話で呼んだです、ネギ先生」
ネギの疑問に抱えられていた夕映が答える。
「ゆ、夕映さん」
「ここは拙者に任せるでござるよ。急いでいるのでござろう?」
「で、でも…」
「詳しい話は後でござる…。拙者のことなら心配いらぬ。今は考えるより行動の時でござるよ。さあ、早く!!」
「―――ッ! す、すいません長瀬さん!!」
「すまねぇ、のっぽの姉ちゃん」
それでネギはかけていく。
だがそれを小太郎は追おうとするがクナイが地面に放たれ邪魔をされてしまう。
「………オイ。そこのデカイ姉ちゃん、邪魔すんなや……俺は女を殴るんは趣味とちゃうんやで………?」
やっと出会えた好敵手に逃げられ、小太郎の眉間には青筋が浮かんでいる。
しかしその程度で楓の余裕は崩れない。
「ふ……コタローと言ったか少年。ネギ坊主を好敵手と認めるとは、なかなかいい目をしているでござる。
…だが今は、主義を捨て本気を出すのを勧めるでござるよ。今はまだ拙者の方が、ネギ坊主よりも強い」
「………」
「甲賀中忍、長瀬楓…参る」
同時に十人以上
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