023話 修学旅行異変《七》 激戦
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を一体、二体と容赦なく切り裂いていく。
さらに放った双剣を爆発させ無手になって鬼達はチャンスといきり立ち襲い掛かるが甘い。
シホは吸血鬼の力を発揮し爪を硬質化させ次々と引き裂いていく。
《なんやこの穣ちゃん! 人間やないで!》
「シホ様を侮辱するのはいただけませんねぇ…燃え尽きなさい!」
タマモが背後から手に“呪相・炎天”を展開させ呪いの炎を放つ。
「出番ですよ! 呪招・飯綱!」
呪文とともに現れる四匹の管狐。
琳はカマイタチを発生させ次々と鬼を切り裂き、雅は口から冷気の息吹を吐き出し凍りつけていく。
焔と刃は自身を円状に変化させ高速回転していきながらそれぞれ炎と雷を纏って突っ込んでいく。
タマモも神宝・玉藻鎮石である鏡を空中に浮遊させ、敵の魔力を攻撃するたびに吸収する呪術“呪法・吸精”を常時展開させて切りかかっていく。
一体切り伏せるごとに魔力が回復していくのだからかなり効率のよい術である。
さらに攻撃される時も、敵の攻撃を軽減させ、その分の攻撃に使われた力を魔力に変換する呪術“呪層・黒天洞”も展開しているのでその二つの呪術がセットでタマモの魔力は底知らずの状態である。
さらにそこに畳み掛けるように、
「炎天、氷天、密天、雷天! 四呪相入り乱れ攻撃〜! 全員呪殺してさしあげますよ♪」
タマモのまわりは炎が通り、地面が凍っていき、竜巻で敵を巻き込み、雷で黒焦げにしていき…一瞬で二十体以上が還っていった。
「一丁上がりです♪ さー、次行きますよ!」
「張り切っているわね、タマモ。私も負けていられないわ! 投影、開始! 投影、装填……全工程投影完了――――是、射殺す百頭!!」
巨大な斧剣を投影しその細腕に吸血鬼の力を入れて持ち、斧剣に記憶している技を開放し九つの斬撃を放ち、それはたちまち眼前の敵を一網打尽にしていく。
その威力は衰えをしらず一体を貫通して背後にいた敵にも喰らいつく。
人間の時だったなら一発放つだけで筋肉が一時的に麻痺してしまうほどの代物だが吸血鬼となり怪力能力を身に着けたシホにとってそれは意味をなさない。
よって制限はなくなったことになる。
《ぐあっ…強すぎじゃ》
《誰か強いやつはおるかー!?》
《鬼がいるぞー!》
《…お前も鬼だろうに》
いい具合に混乱している鬼達。
シホ達のターンはまだまだ終わらない。
◆◇―――――――――◇◆
湖の上に浮かぶ祭壇。
中心に横たわるこのか。
その中心で天ヶ崎千草が後ろに控えている白髪の少年―――フェイト・アーウェルンクスに語りかけるようにいう。
「あっちに見える大岩にはな、危な過ぎ
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