023話 修学旅行異変《七》 激戦
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時は少し遡り、
シホは詠春の心遣いで作ってもらっていた自室に置いておいたあるものを使い部屋にタマモとともに転移していた。
「ふぅ…成功ね。久しぶりだからうまくいってよかったわ」
「そうですね、シホ様」
「それより詠春を探さなくちゃ…」
少ししてシホ達は石化している詠春を発見する。
「あー…しっかりとやられているわね」
「久しぶりですが老けましたねぇ」
「そういわないの。年月はしょうがないんだから。それより…」
シホは手に歪な短剣を取り出しそのまま詠春に突き刺した。
そして、
パァッ!
閃光とともに詠春の石化は解けた。
「…む。石化が解けたのですか?」
「そうよ詠春」
「シホに…それにキャスターも一緒ですか」
「今は玉藻アヤメと名乗っていますのでアヤメで結構です」
「そうですか」
「それよりこんなところで終わるほど腕は鈍っていないでしょ?」
「ああ。不覚を取りましたがもう負けません」
「それじゃいきましょうか」
「少し待ってください。着替えてきます。この格好では動きにくいので」
「早くね」
そして三人はネギ達の後を追うのだった。
◆◇―――――――――◇◆
そして現在、シホはネギ達を行かせた後、放った剣を爆発させた。
それにより敵陣の被害は甚大。
だが、それでも天ヶ崎千草はシホの存在を見越してその数は見積もっても1000体以上をも召喚していたため、まだ9割は残っているといったところだ。
だが、シホは表情を崩さず、
「さて、それじゃしばしの間相手をさせてもらうわよ幻想種…」
《なんや穣ちゃん。いきなり現れたと思ったら同胞を一瞬のうちに100体以上はふっ飛ばしてくれよって…覚悟はできてんやろな?》
「覚悟、とは…そのようなもの最初から出来ているに決まっているでしょう。このたわけ…! 私は今少々、いやかなり気が立っている!」
「キリキリ殺すぞ!」
冷笑を浮かべてシホは背後にいくつもの武器を浮かび上がらせた。
タマモも数枚の呪符を構える。
「…さぁ、幻想種。幻想殺しの概念は除いてあるわ。だからさっさと故郷へ帰還しなさい!」
そして放たれた剣、剣、剣…それはさながら豪雨のように鬼達へと降り注ぎ次々と殲滅していく。
それは一方的な暴力でもあるが相手もそれを望んで召喚されたのだからお相子である。
「はああああああっ!!」
シホ自身も敵陣にものすごいスピードで切り込み、裂帛とともに双剣から次々と放たれるそのまさに動く高速機械のような正確な剣戟によって鬼達は悉く急所を斬り、突き刺し、そして還される。
鬼達が圧倒されている間にシホは双剣を投擲し、二つの剣はそれぞれ弧を描きながら別の方へと飛んでいき斜線上の敵
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