021話 修学旅行異変《五》 二箇所の戦闘風景
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出現させ、さらに私の姿に化かせた。
それに一瞬龍宮は驚いた顔をしたがすぐに平時に戻った。さすがだ。
「今回ちょっと私、任務で抜けるから琳を代わりに同行させてほしいんだけどサポート頼める?」
「すみません、龍宮さん。全部演じきれるか自身がないのでお願いしてもらっていいでしょうか?」
「わかったよ。でも依頼料ははずんでもらうよ?」
「それじゃまた例のでいい?」
例の、とは銃の点検込みに追加で特性デザート(あんみつスペシャル)をはずむというものである。
「む、いいだろう。エミヤにはいつも助けられているからな」
「ありがと。それじゃお願いね」
「任された。これくらいのお願いなら安い方だからな」
龍宮はそういって笑みを浮かべている。
実際楽しみなのだろうことはすぐにわかる。
その後、私の姿をした琳がみんなと出て行ったのを区切りに私は先に関西呪術協会に行くことにした。
いい加減会いに行かないとという気持ちがあったからだ。
詠春にも心配かけただろうから。
◆◇―――――――――◇◆
私が関西呪術協会に着くとなにやら何人もの和服の人が待ち構えていた。
どうやら私目当てではないようだけどね。
「あら…あなた様はどなたでしょうか?」
「はい。まだ来ていないようですがネギという先生の生徒の“シホ・E・シュバインオーグ”といいます。いきなり来て悪いのですけど長…近衛詠春を出してもらってよろしいでしょうか」
「長を、ですか。しかしシホ・E・シュバインオーグ様…ですか。どこかで聞いたことがあるのですが…」
「確か、長が何度か誇らしげに語っていた人物と同じ名前だったと思いますが…」
「あ! 確か長と一緒に神鳴流を卒業した人物と同じ名前ですわ!」
女官の人たちが色々会話をしていて、中にまだ私の事を知っている人がいたことにびっくりしたけど、そこで一人の女官の人が呼びに言ってくれたのかゆっくりとだが詠春がこちらに歩いてきた。
いや、少し足早だ。
「まさか、シホですか!?」
「や。詠春…少し年取ったようだけど元気そうね」
「やはり…ではお父さんが言っていたことは本当だったのですか」
「どこまで聞いているのか分からないけど、ここじゃあれだから本殿の方までいこうか」
「そうですね。だけど…また会う事ができてうれしいですよシホ」
「こちらこそ…あの時はもう会えないと思っていたからね」
「そうですね。さ、案内したい場所もあるからいこうか」
それから詠春に案内されながら本堂まで案内される間にある部屋に連れてかれた。
そこは…、
「この部屋の中…もしかして私の部屋?」
まだ青山家だったころの私の部屋がそのままここに移されている感じだった。
聞くと詠春はここに移した後
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