013話 新学期、吸血鬼異変《参》 中途半端な仮契約
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か話はせず、茶々丸もその方針で通し、タマモはオロオロしているしかできないでいた。
機嫌の悪い理由は言わずもがな魔法とまったく関係ないのどかを了解もとらずに勝手に裏の世界に引き込もうとしたのだからシホとしては許せないと言ったところだ。
そして下駄箱に到着するとそこにはネギ達がいた。
瞬間シホはネギ達、正確に言うとカモに視線を集中させ怒りで乱れる思考をなんとか抑えて、
「エヴァ、私達は先に行っているから…」
「あ、ああ。ではな」
すぐに上履きに履き替えてネギ先生に無言で一礼をしてその場を後にした。
なにやらエヴァがネギと後方で会話しているようだが今は聞く気にはなれなかった。
「シホ様…」
「心配しないでタマモ。私は自分を見失ったりしないから…」
「わかりました…でも、無理はなさらずに」
「ええ。タマモを悲しませたりはしないわ」
タマモの頬に触れてそうシホは呟いた。
…一方でネギ達はカモの口車に乗せられた形になったが、おでこにだがキスをしてアスナと仮契約を交わして一人になった茶々丸を尾行して戦いを挑もうとしていた。
それを監視していた一匹の管狐、焔は瞬時にやばい状況になると判断しシホ達を呼びに行った。
「あんの、馬鹿オコジョが…!」
シホは聞くや否やすぐに行動を起こして茶々丸達のいる場所に向かった。
そこではすでに戦闘が開始されていてアスナが茶々丸に正面から挑んでいる内にネギは魔法を完成させていく。
しかしまだ決心が出来ていないのか、
(兄貴!! 相手はロボだ! 遠慮なんてしないでドパーッと派手な魔法を打ち込んでやりな!)
カモが念話でそうネギに言い、ネギももう従うままに魔法の射手を茶々丸に向けて放ってしまった。
(そんな…! 本当に打つなんて!)
シホはネギの行動に失望の念を抱いてしまった。
そして茶々丸が避けきれないのを悟ったかまるで遺言かのように、
「すいません、マスター……もし私が動かなくなったら代わりにネコ達にエサを……」
「! やっぱり駄目ー!! 戻ってきてーーー!!」
ネギが叫び放った魔法を自分に向けて反転させた。
その魔法がネギに直撃する寸前で、
(やれやれ…やっぱり元凶はあのオコジョね。無理にネギ先生を強制させようとするからこういう事になるのよ)
そう心の中で呟きながらシホは弓と矢を投影して魔法の矢をすべて横合いから打ち抜く。
当然全員は呆気に取られるがいち早く思考を復活させた茶々丸はその場を離脱する。
シホもすぐにその場から撤退して茶々丸のところまでやってきた。
「茶々丸さん。大丈夫だった?」
「はい、シホさん。助かりました」
「そんな…結局は間に合わなかったわけだし。それにしても、まったくネギ先生はあの馬鹿の
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