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吸血鬼になったエミヤ
013話 新学期、吸血鬼異変《参》 中途半端な仮契約
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…少し時を遡り、刃はフヨフヨとのどかの後を着いていっていた。
それで自室に戻るとなぜか私服に着替えて赤い顔をしながら寮の裏側まで出て行った。
刃は顔に?マークを浮かべながらも着いていった。
するとそこに突如としてネギがやってきた。

(あ、あの子供先生…なにようかな? どうやら事情は知らないようですけど…)

ネギは口々に「大丈夫ですか!?」や「不良に襲われていると聞いて!」と焦っている。
対してのどかは顔を真っ赤にさせて、

「わ、私なんかが、その、パートナーでいいんでしょうか?」
「『は…?』」

思わずネギと刃の言葉が重なった。
見ればネギの肩の上には先日ネギのペットになったオコジョがいて、

「カモ君、これは!?」
(すまねぇ兄貴。手っ取り早くパートナー契約を結ぶために一芝居打たせてもらいましたぜ)

ムッ…。と刃は少し怒りゲージが溜まっていく。
それから流れるように魔方陣が発動し二人は意識が朦朧とする中、契約の証であるキスでの契約を結ぼうとした瞬間、

『あのエロオコジョ! 人の恋路を利用するなんて、許せません! 黒焦げになりなさいです!』

――呪相・雷天(ピリピリ程度の威力)

「プギャッ!?」
「えっ!?」

スタンガン程度の雷がカモに直撃し魔方陣はその意味を無くして効果を失う。
駆けつけていたアスナもカモを止めようとした矢先の出来事で動きを止めてしまっていた。
そこにはすでにプスプスと煙をあげて地にひれ伏しているカモの姿があったからだ。

ストッパーのアスナも来てくれた事もあり、刃は魔力を閉じてまた監視だけの作業に没頭するのだった。
そしてネギ達は怪しまれないように制服に着替えさせて(アスナが着替えさせた)下駄箱に戻して夢のようだったかのようにあやふやにすることになった。
そこにシホが戻ってきて先ほどの場面に戻るわけだ。

刃はシホの元に向かい少し会話をした後、

「…とりあえずのどかを寮に運ばなきゃいけないわね。まったく誰がこんなことをしたのか…」

シホは意識をネギ達が隠れているほうに向かせて、一瞬で元に戻りのどかを背中に背負って寮まで歩いていった。




◆◇―――――――――◇◆




「シホ、なんか怒っていたみたいね…」
「はい。シホさん、もしかして僕達の存在に気づいていたのでしょうか?」
「しっかし、あの雷はなんだったんでしょうかね…? 俺っちも全然気がつかなかったっすよ」

奇怪な雷にネギ達はまた新たな敵か? と身構えていたりしていた。




◆◇―――――――――◇◆




あくる朝、エヴァと茶々丸はシホ達とともに登校していた。
しかしシホの機嫌は現在すこぶる悪く、エヴァもそれを察して
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