最終話:別れ
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
お前らにも頼もしい仲間がいるんだからな」
「例え、どのような苦難が待ち受けていようと…お前達が“前”だと信じている道を進み続けろ。俺達もまた己の信じる“前”を進む。例え過去と未来の壁があろうと…生きる次元が違おうとも…俺達と共に戦ってきた時間は心に刻まれているということを忘れるな…。もしかしたらまた次元が繋がる時があるかもしれんしな。だから別れの言葉は言わん。また会おう我が戦友達…」
「タイキさん…キリハさん…はい!!俺達も頑張ります。タイキさん達も頑張って下さい」
「ははは、まだ大輔みたいに明確な目標は見つからないけど俺も絶対に夢を見つけてそれを実現させる。今度は前みたいに諦めたりしないで…!!」
「約束ですよ…!!」
「ああ!!」
大輔とタイキは握手を交わし、ヒカリは泣いているコトネの頭を撫でる。
「また会えたのにもうお別れなんて…」
「コトネちゃん…ごめんなさい。でも何時かきっとまた会えるわ。どれだけの時間がかかるかは分からないけれど…」
「僕達はまた会えた。何時かまた会える可能性もゼロじゃない。何時かまた会える日を信じて、前に進むよ」
「…私も皆さんにまた会えるその日まで、頑張ります」
「みんな、俺も負けないように頑張るからな!!」
「あれ?ゼンジロウさん、何時からいたんですか?」
「さっきからいたぞ!!」
賢が不思議そうにゼンジロウを見遣るとゼンジロウがツッコんだ。
「とにかく、ありがとうございました!!また!!また何時か!!」
【また何時か!!】
大輔達とタイキ達は笑顔で別れる。
それぞれの世界に帰り、それぞれの道を進むために。
そして数時間後の始まりの町ではすっかり忘れ去られていたマミーモンとアルケニモンがいた。
【ピィイイイイ!!】
始まりの町にて響き渡る幼年期デジモン達の鳴き声。
「むう!!いかん、食事の時間だ!!おい、貴様ら。食料は集めてきたか!!」
「ああ、魚とか色々見つけてきたぞ!!」
「うるさいわねえ!!何で私がこんなこと…ヒィイイ!?」
文句を言おうとしたアルケニモンの頬に弾丸が掠る。
シスタモン・ノワールのなっちゃんが満面の笑顔でアルケニモンに銃を向けていた。
「アルケニモーン。誰のおかげで衣食住にありつけるのか忘れたわけじゃないよねえ?」
「ヒィイイイイ!?シ、シ、シスタモン!?」
アルケニモンとマミーモンが何で始まりの町にいるのかと言うと、全員がすっかり忘れ去って帰ろうとした時に偶然発見し、このまま見捨てるのもあれなので罪滅ぼしのためにブラックアグモンとなっちゃんの監視付きで始まりの町で働く羽目に。
何故アルケニモンがなっちゃんを恐れているのかと言
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ