第66話:未来
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から引っ越して日本語に慣れてなかった時だな。昔は日本語と英語がごちゃ混ぜにして話してたから京とか伊織には何を言ってるのか分からないって良く言われたりして泣かれたり、日本のことがさっぱり分からない時、何時もヒカリちゃんに助けてもらったんだ。あれからだなきっと…」
「そうだったんだ…ん?“泣かれた”?」
賢が納得したのと同時に大輔がサラリと言った言葉に疑問符を浮かべた賢。
それに気付いた京は大輔の暴露を阻止しようと口を塞ぐ。
「あっははははは!賢君、別にそんなの気にしなくて…げふう!?」
腹部に大輔の肘が炸裂。
膝をついた京を無視しながら暴露を開始。
「いやな、京の奴は…」
「止めてえええ!私の黒歴史ぃいいいい!!」
「当時さっぱり英語が分からなくてよ。多分俺の言葉を宇宙人の言葉か何かと勘違いしたのか、“お姉ちゃん、この子怖いぃぃいいいい!!”って泣き叫びながら百恵さん達に泣きついて…」
「いやああああああ!!」
賢に暴露された京は頭から煙が噴き出す程に赤面しながら叫んだ。
「ぷ…ぷぷぷ…」
口元を押さえて必死に笑いを堪えるタケル。
「大輔さんは小さい頃はアメリカで暮らしてたんですか?」
「ああ、そうだよコトネちゃん。」
「何ぃ!?大輔、お前帰国子女って奴だったのか!?」
「太一さん、あなた大輔君との付き合いが長いのに何で知らないんですか?」
太一が大輔の意外な事実に目を見開き、光子郎が未来のデジタルワールドを観察しながらツッコミを入れた。
「丁度良い大輔!!実は春の小テストでの英語が…」
「3つも年下の後輩に縋るな!!」
「みっともないから止めなさい太一!!自分で何とかしなさい!!」
「うおおおい!!テストで良い点取らなきゃサッカーが…」
ぎゃあぎゃあ騒ぎながら太一はヤマトと空に連行されていった。
「興味のあること以外は駄目なのはこっちもあっちも同じか」
「並行世界とは言え同一人物だからな。基本的な部分は似ているのは当然だろ」
アルフォースブイドラモンとマグナモンも笑みを浮かべながら呟く。
「とにかく、ヒカリちゃん。俺は浮気なんか絶対にしない誓ってしない。だからその怒りのオーラをしまってくれ」
「むう…分かった。信じるよ大輔君。」
大輔の言葉に頷き、オーラが消え、ヒカリの表情は和らぐ。
「それに…苦労して手に入れたヒカリちゃんを無くすようなことなんかしないよ。あーんだけ苦労したんだからさ」
「う…返す言葉もないです」
前の態度があれだったので受け入れられなくても仕方ないくらいだった。
下手すれば初デート時点で却下されてもおかしくはなかったのである。
「だよな
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