第64話:強き想いは奇跡を起こす 後編
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いるだけなのに…何でこんなにも体にかかる重圧が凄いんだ…!!くあああ…っ!!体が、体が京さんの夢で潰されるぅうううっ…!!」
「タケル君、気をしっかり持って!!」
「大丈夫かタケル!!今すぐ京の言った可能性が皆無な無謀な夢を忘れるんだ!!」
「慌てずにゆっくりと深呼吸して下さいタケルさん!!」
「あんた達…そこまで張っ倒されたいわけ?」
額に青筋を浮かべた京が低い声で言う。子供達の笑い声が響き渡った。
「…なあ、キリハ」
「ん?」
子供達の笑顔を見て、タイキも笑みを浮かべていた。
「バグラモンが言っていたようにこの時代は夢と希望に満ちてるんだな。ちょっとしたきっかけで立ち直ることが出来るくらいに…」
「ふん、まあ…俺達の時代の現代人よりはマシと言ったところか…」
タイキの言葉にキリハも苦笑しながら頷いた。
最初に見た時は腑抜けていたのに今はこんなにも夢と希望で輝いている。
「大輔さん達の時代はこんなにも夢と希望が溢れていたんですね!!」
大輔の元にコトネが駆け寄ってきた。
「あ、コトネちゃん。久しぶり…背が伸びたし、普通に話せるようになったんだな」
「はい、久しぶりです。そっちではあまり時間が経っていないようですね。こっちでは1年経ったんですよ。」
「へえ…」
子供達が希望を取り戻した事で、ベリアルヴァンデモンの体が薄くなっていく。
恐らく復活に利用した暗黒の花のエネルギーが子供達に希望が満ちたことで消滅したのだろう。
「まあ、冗談はこれくらいにしておいて…お前ら、デジタルワールドに来いよ。ほら…あんたもだ、もう立てるだろ!!」
及川の手を引いて立たせるとデジタルワールドに引き摺ると、子供達も慌ててデジタルワールドに入っていく。すると及川と子供達の足元にデジタマから生まれたばかりの幼年期デジモン達が現れる。
「悠紀夫」
「!?」
「お前は…?」
「僕、ピピモン。悠紀夫のパートナーデジモンだよ」
「俺の…パートナーデジモン…!?」
宿主であった及川まで希望を取り戻したことで最早完全に実体を保つことが出来なくベリアルヴァンデモン。
「ば、馬鹿な…」
「へっ!さっきまでの余裕綽々な面はどうしたあ!?」
「馬鹿な……この俺が、こんな子供達の光に消されてたまるものかーっ!!!」
「往生際が悪いぜベリアルヴァンデモン!王を自称するなら潔くしな!!タイキさん、みんな…力を貸してくれ!!」
「分かった!!久しぶりに…やるか!!」
エネルギーを回復し、再びデジクロスでインペリアルドラモンXFMに。
シャウトモンEX6と共にベリアルヴァンデモンの成れの果てに向かう。
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