第64話:強き想いは奇跡を起こす 後編
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を済ませるだけだ」
「………」
「アカリさん?どうしたの?」
「ネネさん…私、何か…ドキドキするの…何か向こうには凄く良いことがあるような気がして…」
「良いこととは?」
「アカリさん?」
キリハとコトネが疑問符を浮かべ、タイキは一瞬きょとんとした後に笑みを浮かべた。
「まあ…アカリのこういう予感は当たるからな…もしかしたら新しい仲間が出来たりしてな…」
「ふん、俺達の眼鏡に適うような奴が向こうにいるとは思えんがな」
「まあ、とにかく行ってみよう。そろそろ抜けるようだしな…」
次元の回廊を抜けた先は先程、大輔達が抜け出した想いを具現化する世界。
「何だここは?」
「まるで玩具箱をひっくり返したような場所ですね」
キリハとコトネが辺りを見回す。
するとゼンジロウが空間にぽっかりと開いた穴に集まった人影に気付いた。
「おい、あそこに誰かいるぞ!?」
「デモ、アノ奥カラ感ジル気配ハ…!?」
「大丈夫ですか!?」
ネネが代表して倒れている及川と子供達に尋ねた。
及川は表情を歪めながらも、空間の裂け目の奥を指差しながら口を開いた。
「君達も…選ばれし…子供…なのか?頼む…デジタルワールドで戦っている子供達を助けてあげてやってくれ…」
「子供…?あ!?」
ベリアルヴァンデモンを一方的に叩きのめしているインペリアルドラモンXFMを見たタイキ達は目を見開いた。
「あれはHFMに似てる…まさか!?」
インペリアルドラモンXFMに声援を送る大輔達を発見し、ここは大輔達の時代ということに気付いた。
戦いの最中に世界中の選ばれし子供達がデジタルワールドに集結し、全員がインペリアルドラモンXFMとベリアルヴァンデモンの戦いを見守る中、インペリアルドラモンXFMは拳に全パワーを収束した。
「いい加減…くたばれええええ!!!」
「ぐおおおお!?」
顔面に全パワーを収束させた一撃を叩き込んで上半身を吹き飛ばすが、瞬く間に自己修復。
「チッ…ん!?」
舌打ちした次の瞬間、インペリアルドラモンXFMが分離、退化してしまう。
「しまっ…」
「いきなり分離して退化しちまったぞ!?」
「多分合体と進化のエネルギーが尽きたんですよ!!不味い、成長期や成熟期の状態では…」
「死ねえ!!」
ベリアルヴァンデモンが生体砲をブイモン達に向けた時。
「ビートスラッシュ!!」
「ぐおっ!?」
シャウトモンが進化し、ベリアルヴァンデモンを蹴り飛ばす。
「オメガシャウトモン!?まさか…」
ヒカリが辺りを見回すと空間の裂け目から…。
「ヒカリちゃん!!」
「アカリさん!
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