第四十九話 合格してからその四
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「何もないわよ」
「そこでそう言うのがちっちなのよね」
「それで実際にそうだし」
「そこで一気にとかね」
「そうはならないのよね」
「そうはって何よ、というか阿波野君は同じ大教会の所属の」
まずはこのことがあります。
「後輩の子よ」
「本当にそれだけで」
「何もないのよね」
「ないわよ、とにかくね」
私はさらに言いました。
「阿波野君のことは後輩としか思ってないから」
「まあ今のところはね」
「そういうことね」
「ちっちが相手ってあの子も大変だけれど」
「頑張って欲しいわね」
「阿波野君が何を頑張るの?」
本当にわからないことばかり言われて聞かれて。私の高校三年生の日常はあの子の存在が変に大きいです。
「一体」
「だから色々よ」
「おみちのことだってそうだし」
「お勉強だってね」
「あと何といってもね」
「ちっちのことでね」
「私は私よ」
また訳のわからないことを言われました。
「私が頑張らなくてどうするのよ」
「だから何かとよ」
「そこでそう言うのがちっちなのよね」
「もっとそこでね」
「じゃあってなったら面白いのに」
「面白いって何よ」
わからないことばかり言われます、そう思いました。
「私は本当にね」
「あの子とはまだね」
「何もないのね」
「もうまっさら」
「誰とも付き合ったことないし」
勿論キスもしたことがありません、それどころか男の子と手を握り合ったことも記憶にある限りないです。
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