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戦国異伝供書
第二十七話 幸村と茶その八
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というのだ。
「政はせぬしな」
「家督にも興味はなくか」
「大名にもならぬ」
「それはこれからもか」
「そうじゃ、若し泰平になればな」
 慶次はゆうるりと笑って話した。
「わしは遊んで暮らすとするか」
「今の様にか」
「戦がないと何もすることがないからな」
「全く。戦がなくとも政があるというのに」
 そこで忙しいとだ、奥村は慶次に告げた。
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