53部分:第五話 エスカレートその九
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第五話 エスカレートその九
「それでどう?」
「よし、じゃあそうするか」
「そうね」
「それがいいわね」
三人も如月と同じ顔で頷いた。そうしてだった。
そのうえでだ。文月と霜月が神無の両腕をそれぞれ掴んで動けなくさせた。そのうえで長月は彼女の鼻をその手で思いきりつねるようにして掴んだ。
そしてだ。如月がそのトイレの床に落ちている弁当だったものを手に取ってだ。開かざるを得なかったその口にねじ込むのだった。
「あぐっ、ぐっ・・・・・・」
「ほら、食べなさいよ」
「食えよ」
如月と長月が言う。
「食べないならね」
「もっとしてやるぞ」
「もうさ、このまま詰め込んでやろうよ」
「そうしよう」
二人に文月と霜月が言った。
「もっともっとよ」
「そうしてやろうよ」
「そうね。そうしようかしら」
如月は蔑んだ顔で神無を見下ろしながら二人の言葉に応えた。そうしてだった。
彼女もまた神無の鼻に指をやった。それで思いきりねじってから言う。
「食べないとこんなものじゃないわよ」
「うう・・・・・・」
「食べなさいよ」
今度は髪の毛を掴んで頭を振り回し引っ張って告げる。
「さっさとね」
「あぐっ、うっ・・・・・・」
「食べないんならね」
どうしても口を動かせずだ。泣くばかりの神無の顎に手をやった。そのうで無理矢理上下に動かして噛ませた。それから口を塞ぐのだった。
そうして無理に飲み込ませた。神無の目からまた涙が落ちた。
「ほら、食べられたじゃない」
如月はその彼女を見て嘲笑った。
「トイレの床に落ちたの。食べられたじゃない」
「きったねえ奴だな」
「全く」
長月と霜月がそれに続く。
「こんな不潔な奴見たことねえぜ」
「ばい菌みたいな奴ね」
「ほら、まだあるわよ」
文月はさらに追い打ちをかけた。
「御飯、全部食べなさいよ」
「残すとバチが当たるわよ」
如月が神無の頭を掴んだ。そうして床に落ちているその弁当だったものに顔を近付けさせてだ。やはり無理矢理食べさせようとする。
「豚みたいにね。屈んで食べなさいよ」
「さっさとね」
「全部食べなさいよ」
「一回食べられたんだから平気だろ?」
如月に三人が続く。
「ほら、さっさとね」
「何ならまた食べさせてやるわよ」
「どうするんだよ」
「そんな・・・・・・」
「なら食べさせてやるわ、またね」
如月が最後通告を突きつけてきた。
「ほら、食べさせてあげましょう」
「そうね、それじゃあ」
「こうしてね」
「ほら、食えよ」
三人が上から神無の背中を踏みつけた。そのうえではさらにはいつくばらせた。その姿はもう豚やそうしたものではなくなっていた。
「みっともない姿」
「何、もう人間じゃないじ
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