004話 現状把握と学園都市
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には私がコーディネートさせていただきますから何卒に!」
「えー…」
シホが嫌そうに唸っているがタマモはもう決定事項として譲らない方針であった。
そこに茶々丸が声をかけてきて、
「それでは見回りもして地理はあらかた把握したと思いますし、今夜の食材も購入しましたし家に帰るとしましょうか」
「そうだね」
「はいです」
全員一致で帰ろうとした矢先、後ろから声をかけられる。
「あれ? 茶々丸さんじゃん?」
「朝倉さんですか。こんにちは。それと明けましておめでとうございます」
「あ、これはどうもこんにちは。おめでとさんっす!」
そこには朝倉と呼ばれる少女がカメラやその他機材を持ちながら立っていた。
「珍しいね。いつもはエヴァンジェリンさんも一緒なのに。
それと今日は初見の人物が二名います、っと…知り合いなの?」
「はい、少し数日前からの間柄ですが」
朝倉は茶々丸の言葉を少し聞き流しながら手帳を取り出しシホ達に話しかける。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・シュバインオーグ
「はじめまして! 朝倉和美っていいます! よろしくー!」
「ど、どうも…私はシホ・E・シュバインオーグです。それで後ろの女性が私の友人の…」
「玉藻アヤメっていいます。できればアヤメで呼んでください♪」
「そーですかー。エミヤさんにアヤメさんっと…」
朝倉さんと呼ばれる少女が私とタマモに手帳とどこから出したのかICレコーダーを取り出して色々と取材してくる。
小さい声で茶々丸さんが「彼女は報道部で好奇心も旺盛な人物ですので、あまり念入りに質問される場合は逃げましょう」と言われたのでタマモにもその旨をラインで伝えておく。
「それじゃ、エミヤさんとアヤメさんに質モーンッ! 茶々丸さんと出かけていたみたいだけど、どういった関係? もしかしてここの生徒なの? 見かけない顔だけどひょっとして転校生?」
そこから朝倉さんからまるでとぎれの来ないほどのマシンガントークが続くことになる。
…あー、少しくらくらしてきた。
横を見上げれば少しタマモの目線も鋭くなってきている。
どうやらうんざり気味になってきたのだろう。
「ところで足悪いの? 車椅子を使っているけど。それと“前はどこで何をしていたの”?」
「「「!?」」」
あ、やばい…。
この感覚は、来る…!
思い出したくもない記憶がまるで波のように押し寄せてくる!!
だ、めだ…。
「うぐぅぅ…っ!!」
「え…?」
「シホ様ッ!!」
「エミヤさん!」
条件反射で私は頭を両手で抑えてしまった。
こうでもしないとあまりの激痛に我慢できずにまた気を失っちゃうから。
どうにか意識を手繰り寄せて
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