004話 現状把握と学園都市
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
寮の手配が出来ていないので今はエヴァのログハウスに住まわせてもらっている。
編入と同時に寮の方に移る目処になっているのだ。
それでエヴァにちょうどいいから必要なものを揃えて来いと言われたのでこうして案内ができる茶々丸とともに周っているわけである。
「正直に言ってすごい、の一言だねー。この学園都市って都市なだけに色々な施設があるから外にでなくても大抵のものは揃いそう」
「そうですねシホ様。これならきっとシホ様に似合う衣装があるでしょう♪ タマモ、がんばります!」
「でしたらまずは婦人服を販売している店舗を回るとしましょうかエミヤさん」
「了解。それじゃタマモお願い」
「あいさー♪」
それで三人は服が売っているエリアに移動を開始した。
ちなみにここに来る前に自身の持ち物が一つもない、もしかしたら敵のアジトに置き去りになっているのでは?と不安に駆られたりしたが、そこはやはりタマモが頼りになってくれた。
タマモがおもむろに一つの袋を取り出すとその中から、
・シホの当時の戦闘衣装や聖骸布の外套『赤原礼装』とそれに順ずる作りの通常時の予備コート数点。
・大事にしている紅いルビーの宝石。
・宝石剣ゼルレッチ。
・対外からの様々な攻撃に対する守りの概念がこもった装備一式。
・調理、裁縫道具一式。
・旅で手に入れたお金や宝石。
・タマモ個人の趣味で収集した品物。
・姉からの手紙。
・かつての仲間との写真
などなど…まるで四次元ポケットのごとく出てくるわ出てくるわ…。
シホは「なに、この袋?」と問いただしたが「秘密です♪」の一言でばっさり流されてタマモの謎が一つ増えた瞬間だった。
それとエヴァがナギの若かりし日の姿を無言で見ていてボーっとしていたのはこの際全員は見なかったことにした。
そしてもう一つ。なぜ今までタマモはシホの事を“ご主人様”と呼んでいたのに“シホ様”に変わっているかというと、これから学生生活が始まるのにそれでは駄目だ。とエヴァに指摘されたから。
それでタマモはしかたがなく名で呼ぶ事にしたが“様”だけはどうしても譲れないという事なので“シホ様”に呼び方が変更された次第。
―――閑話休題
それでしばらくしていくつもタマモによって下着や服装などの着せ替え人形にされた挙句、ほとんど購入してまた謎の袋におさめていると「とても便利です…」と茶々丸に褒められたりもした。
「でも、結構買ったね」
「そーですね。私はもうお腹が色々な意味でいっぱいです♪」
「ですがアヤメさんはともかく、エミヤさんは購入した数は平均では少ないほうです」
「…そうなの? まぁ、あまり気にしないからね昔から」
「駄目です! シホ様は昔から服装に関しては無頓着に過ぎますので休日や外出時など
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ