第四章
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そのうえで実際に智恵のアドバイスも受けて自分が買うチョコレートを選んだ、それがどういったものかというと。
「お父さんにはそれがいいわよ」
「こっちの渋いものね」
「それがいいわよ」
智恵は全体的に大人のデザインのそれを指し示して美冬に話した。
「男の人には」
「じゃあこれね」
「それとお母さんには」
智恵はハート型のチョコレートを指し示しつつ美冬にさらに話した。
「これね」
「この可愛いチョコね」
「デザイン可愛いから」
それでというのだ。
「いいわね」
「じゃあお金もあるし」
「お小遣い持ってるのよね」
「うん、この日に備えてね」
「温存しておいたのね」
「だったらね」
それでとだ、美冬は智恵に答えた。
「どっちのチョコも高いけれど」
「奮発してなのね」
「やったらいいわ、特にあんたもお父さんには」
智恵はその目の光を強くさせて話した。
「いいのをあげるのよ」
「そうしたら返ってくるものが大きいのね」
「だからよ、ここはね」
「いいチョコをプレゼントするべきなのね」
「そう、だから」
ここはというのだ。
「あんたもね」
「お父さんにはなのね」
「奮発してね」
そうしてというのだ。
「あげてね」
「それじゃあね、それと」
「!?」
智恵は美冬が自分の両親のチョコレートを智恵のアドバイスを受けて手に取ってからだった。さらい。
自分が弟の為に買ったチョコレートと同じものも手に取ったのを見てだ、彼女に怪訝な顔で聞いた。
「何でもう一個買うの?」
「そのこと?」
「あんた一人っ子じゃない」
だからだというのだ。
「もう買う相手いないでしょ」
「あっ、彼氏のなの」
「えっ!?」
智恵は美冬の今の言葉にまずは目を大きく見開いた。
そしてそのすぐ後にだ、彼女に聞き返した。
「あんた彼氏いるの」
「そうなの、後輩の子に告白されて」
「何時の間に、しかも年下って」
「先月ね、キスも手をつなぐのもまだだけれど」
「それでも彼氏いるのえん」
「そうなの」
「本当に何時の間に」
唖然としてだ、智恵は言葉を出した。
「あたしまだよ」
「先駆けしちゃったかしら」
「やられたって感じよ、まさか奥手なあんたがね」
「告白されたから」
「それで受けてなの」
「物凄く必死に言ってきて」
それでというのだ。
「断るのも悪いし悪い子じゃないって思って外見もね」
「悪くなかったから」
「それでなの」
「はいって答えて」
それからだというのだ。
「今交際してるの」
「本当に何時の間にかね、ただね」
智恵は今度はどうかという顔になって述べた。
「正直驚いたわ、奥手で気弱のあんたがね」
「やっぱり驚いてる?」
「かなりね、
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