第五章
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そこに向かい残っていたならず者達を二人で残らず倒してだった、そうしてから囚われていた人達も助け出したが。
その中にミャンマーの若い娘の民族衣装を着たリザードマンの少女がいた、美鈴は彼女の姿を認めて言った。
「この娘がたいな」
「そうですね、私達が探している娘ですね」
「他の囚われていた人達はどうするか」
「うちが村まで案内します」
純奈が申し出た。
「それで先輩は」
「この娘を術で目覚めさせてたいな」
「麻薬の香りは睡眠の系統なので」
「目覚めさせてたいな」
「はい、そしてです」
「この娘と一緒に街に行くたいな」
「そうして下さい」
純奈はこう美鈴に提案し美鈴も頷いてだった。
そのうえで二人は一旦それぞれ別れ美鈴は起こした少女に助けに来た冒険者だと名乗って共に町まで行ってそこで薬を手に入れて村まで戻り少女の父親である村長の病も治した。
麻薬を打って人身売買も行っていたならず者達は全員二人が連絡をした警察に全員屍のまま逮捕されて復活させられてから全員車裂きとなり魂も消された。彼等の取り調べから人身売買の組織の存在もわかり喜久子が陣頭指揮を執って彼等を叩き潰し囚われていた多くの人達も救い出して一連の事件は終わった。
美鈴と純奈は仕事が終わってから少女や村長達村の人達の感謝の言葉を受けつつ村を後に下、その時にだった。
美鈴の手に多くの陰陽道の札が宿った、美鈴は純奈にその札を手に話した。
「これは安倍晴明さんの札たい」
「あの最高の陰陽師の」
「その人のたい」
「ではそれだけに」
「この札が変わる式神は最強たい」
「これまでのものとはですか」
「比較にならないとよ、しかもいくら使っても減らないたい」
そうした神具だというのだ。
「これはすごか神具たい」
「そうですね、まことに」
「そして試練を乗り越えたたい」
神託それをそうしたからというのだ。
「私は強くなったとよ」
「その実家もおありですね」
「一回りそうなったたい」
「ではそのお力でも」
「これから世界を救っていくたい」
「そうされますね」
「ではその為にたい」
純奈に微笑んで話した。
「これからも戦っていくとよ」
「そうですね、この世界の為に」
純奈も美鈴に微笑んで言葉を返した、そうして二人は村から次の目的地に向かった。この世界を救う為に。
薬騒動 完
2019・1・27
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