第四章
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「それでもね」
「人は違うたい」
「だから用心は必要だよ」
「香りを防ぐにはたい」
美鈴はその鼠の顔で述べた。
「一つしかないたい」
「あれを使いますか」
「これたい」
ここでだ、美鈴は政府が発案した防毒マスクを出した。二つ出して一つを純奈に渡してからさらに話した。
「これを被ってたい」
「芥子畑を焼きますか」
「そして焼く時はたい」
まさにというのだ。
「一気に焼き尽くすたい」
「術でそうしましょう」
「そうするたい」
こう話してだ、そのうえでだった。
美鈴達は芥子畑に向かいそこに辿り着いた、そしてだった。
すぐに二人で炎の系統の術を放ち続け芥子畑を焼きにかかった、その際防毒マスクをすることも忘れていない。
そうして畑を焼いているとだった。
防毒マスクをした柄の悪い連中が出て来た、彼等はそれぞれ剣や銃を手にして二人のところに来た。
「何だ御前等!」
「芥子畑に何してやがる!」
「これは俺達の畑だぞ!」
「手出しするな!」
「こんなもの見付けて何もしないことは出来ないたい」
美鈴は彼等を防毒マスクで包んだ顔できっと見据えて告げた。
「だから焼いているたい」
「お前等冒険者か?」
「警官や軍隊には見えねえが」
「ギルドから依頼受けてたのか?」
「まさかと思うがな」
「依頼は出ていないたい、しかし見付けたならたい」
それならとだ、また言う美鈴だった。
「放っておけないたい」
「そうか、ならな」
「ここで死んでもらうぜ」
「死体になってもらうぜ」
「そして後で売り飛ばしてやるぜ」
人身売買にかけるというのだ、この世界では死体を売買して後で復活させるということも普通に行われているのだ。
それでだ、柄の悪い者達は二人を殺そうと襲い掛かってきたが。
二人は美鈴の術と純奈の弓を中心として戦った、星の者達であり歴戦の勇者である彼女達では賊達を倒すことなぞ造作もなかった。
それでだ、二人は賊達を一掃し芥子畑を焼き尽くしたが。
ここでだ、美鈴は防毒マスクを取ってからやはりマスクを取った純奈に対してこんなことを言ったのだった。
「魂を抜かれるというのは」
「この芥子畑ですね」
「芥子畑の香りに眠らされて」
「行方不明になっていましたね」
「それがたい」
まさにというのだ。
「魂を抜かれるということだったばい」
「そうですね、おそらく」
「それでとよ」
「そうですね、では」
「ここはたい」
「はい、娘さんもですね」
「ここで眠ってたい」
芥子畑のそれでというのだ。
「多分たい」
「ならず者達にですね」
「捕まったたい」
「では」
「連中のアジトはこの近くにあるとよ」
このこともだ、美鈴は言った。
「だからたい」
「ア
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