第二章
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「飛び出てです」
「それでたいな」
「帰ってこないのです」
「よくわかったたい、しかしたい」
「娘をですね」
「依頼を受けたたい」
それならというのだ。
「後は問題なしたい」
「娘を見付けてきてくれますか」
「そしてここに連れて来るたい」
「お任せ下さい」
純奈も尊重に言った。
「この度はです」
「必ずですか」
「見付けて来ます」
純奈もこう言った、そしてだった。
二人は早速娘を探す旅をはじめた、ここで美鈴は村長から娘の持ち物の一つであるハンカチを借りて八房にその匂いを嗅いでもらった。
するとだ、八房は眉を顰めさせて美鈴に言った。
「ご主人、まずいよ」
「まずい?」
「うん、あの娘やばい道に行ったよ
「まさか」
「山あいの間道を通ったね」
「間道たいか」
「この辺りの間道は」
それはとだ、八房は顔を曇らせて美鈴に話した。
「密林の中だから」
「危険たいな」
「獣もモンスターも多いし」
「毒草も多いたい」
「道も険しいしね」
「あの、隣町に行く道ですが」
村人達からその未知のことを聞いてきた純奈が美鈴に言ってきた。
「二つあるそうですか」
「間道以外にたいな」
「一つは公道で密林になっている山を迂回する道です」
「公道たいか」
「リーさんが築かせた道ですたい」
かつて南洋の棟梁の一人であり今は太平洋の大宰相である彼がというのだ。
「あの人が南洋の棟梁になられた時に」
「その道は安全たいな」
「ですが隣町まで往復で三日かかるとか」
「三日たいか」
「そうです、ですが間道は」
今問題になっているこの道はというと。
「往復一日です」
「娘さんはここは、たいな」
「はい、おそらくお父さんに早く元気になってもらう為に」
「あえてその道を通られて」
「行方不明になったたいか」
「娘さんは闘士でそれなり以上に強いそうですが」
「一人でこの辺りの密林に入るのは危険たい」
例え強くとも、とだ。美鈴は言い切った。
「倒されている可能性もあるばい」
「ではその時は」
「復活させてたい」
「村に戻しますね」
「そうするたい」
こう話してだった、美鈴は純奈と共にその間道に入ったがここで村の蛙人の駐在からこんなことを言われた。
「あんた達間道には注意しろよ」
「モンスターや獣が多いたいな」
「それに噂だとな」
「噂?」
「あの道に入ると魂を抜かれるとかな」
「そんな話もあるたい」
「タチの悪いモンスターがいるみたいなんだよ」
そのせいでというのだ。
「それであそこに入ったら帰ってこれないってな」
「そんな話もあるたい」
「チャンちゃんは飛び出て行ったけれどな」
それでもというのだ。
「あんた達はな」
「このことについて
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