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人理を守れ、エミヤさん!
第三節、不破不敗
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息吹に呑み込まれた。



 戦闘王の打倒。士郎は一息吐きながら、悩ましげに呟いた。


「――令呪全部使ってしまったんだが。ネロ、どうするんだ」

「う、うむ。しかしこれが最善だと余は思ったのだが……駄目だったか?」

「いや……一画は補充されるし……俺もこれが最善の結果だったと思う」

 士郎が思うのは、一つ。


 ――やられた。


 令呪を使い切らされた。消耗させられたのだ。まんまと一杯食わされた事実に、先の戦いがより厳しくなったことを悟らざるを得なかった。






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