灯せ、原初の火
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く。カルデアの計器に相変わらず反応はない。
元々が幻だった。奇跡のような邂逅だった。そしてだからこそ必然の出会いだった。
最後に、ロムルスはネロの剣『原初の火』に炎を灯す。それは、この戦いの行く先を占う希望の火。
「――帝都で待つ。その炎を、決して絶やすな。私の樹槍は、その炎を、愛し子のローマたる気概を愛し、肯定するだろう」
「感謝を偉大なる神祖。誉れ高き建国の王。余は必ずやそなたの待つ帝都に辿り着き、神祖の暴走を食い止めよう。余には頼もしい友と臣下がいる。彼らは強者だ、必ずや成し遂げる、今度こそ!」
ネロの宣誓に、『原初の火』の炎は一層、激しく燃えた。
それを見届けて、残滓であるロムルスは光の粒子となって消えていった。
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