盗み聞き
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『女王様。良いのですか、このまま姫様をこの世にお連れして。』
元々いた従者が言う。その従者はメイドの格好をして髪は後ろで結っており、落ち着いた雰囲気があるのとは裏腹に何かを急いでいるかのような声音だ。
『仕方ないでしょう。あの子達が別れることは決してない。それに、3人とも私の子です。』
重苦しい声音に従者2人は息を飲む。そしてカルディア侯爵と一緒に入った従者はもう年寄りのメイドで目は黒色だったが髪が白色だった。
『そうですか。たとえ3人の心が入っていたとしても唯一の娘ですものね。』
わかってます。と言って後に入ったメイドが女王様を抱きしめて背中を優しく叩いた。女王様は、嗚咽を漏らして泣き始めた。もう一方のメイドは気分が悪いとでも言う風に『失礼します。』と一言言ってのけた。カルディア侯爵もその後に続き出る。カルディア侯爵の頭の中は大混乱していた。混乱したまま姫様のところへ行き魔法を解いてもらい促されるがまま家に帰宅することにした。
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