猫娘と神野区異変編
NO.088 突入
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
話ではない。
……一方で、死柄木達がいるアジトには今か今かとオールマイト等ヒーロー達が突入を試みようとしていた。
景気づけにオールマイトはピザの配達員を演じながらも、
「―――どうもー。ピザーラ神野店です!」
「あ……? そんなもの頼んだ覚えは―――……」
死柄木が疑問に思う前にそれは起こった。
突如として盛大な破裂音とともにアジトの壁がぶち破られて、しかもなんとそれを行った人物はあのオールマイトだったのだ。
砂塵が舞い、アジトの中は一瞬にして廃墟と言わんばかりの惨状になり、ヴィラン連合の幹部達も慌て始める。
「な、なんだぁ!?」
「ちぃ!? 黒霧!」
「はい!」
死柄木の指示で黒霧がゲートを展開しようとしたが、それよりも早く動いた人物がいた。
「先制必縛! ウルシ鎖牢!!」
シンリンカムイによるウルシ樹の束縛によって全員が縛られてしまう。
その中でもやはりまたいち早く抜け出そうと荼毘が炎を展開して束縛を燃やそうとしたのだが、突入してきたヒーローの中にはそれくらい簡単に予測していたために、
「逸んなよ!」
そうして高速の蹴りによって荼毘を一瞬で気絶させてしまったのがグラントリノというオールマイトの師匠であった。
こうして脅威になりえるだろう個性を持っているものは全員はほぼ拘束できたことになった。
「さすがだシンリンカムイ。そしてグラントリノ! さて、もう逃げられんぞヴィラン連合。なぜかって? 我々が来た!!」
そう、オールマイト達は記者会見を見ているだろうヴィラン達の隙を見計らってタイミングよくアジトに突入したのだ。
こうなれば後は一網打尽というもの。
「攻勢時ほど、守りがおろそかになるというものだ。ピザーラ神野店は彼らだけではない……」
そう言ってまるでドアの隙間から抜け出てくるようにエッジショットが姿を現して、ドアのカギを開ける。
それを皮切りに突入してくる警察の突入部隊達。
外には中距離で支援包囲ができるエンデヴァーなどが待機しているために逃げ場はないというものだろう。
「さて、こうして会うのは初めましてだな。死柄木弔……よくも今まで好き勝手をしてくれたものだ」
「…………ッ! なにラスボスが直接来てるんだよ……色々とこねくり回してやったってのに……」
そう言って憎らしい表情でオールマイトの事を睨む死柄木。
オールマイトは涼しい顔をしながらも、
「死柄木弔……君にどういう事情があってこういう事を起こしたのかは知らない……だが、もう君でいうゲームオーバーなんだよ。諦めたまえ」
「うるせぇ!! 黒霧!! 全部だ! 全部持ってこい!!」
脳無の事だな? とオールマイトは思う。
だが、一足遅かったみたいである。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ