第四章
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中原は微笑んで夏目に言った。
「読み通りですね」
「何かで包んだでおじゃるな」
「はい、ゴムで」
「ああ、ゴムは」
ゴムと聞いてだ、中原も起きている時の世界の知識から述べた。
「放射能を通さないでおじゃる」
「だからですわ」
「ゴムを持ってきたでおじゃるか」
「村の雑貨屋さんで買ってきました」
「それで、でおじゃるか」
「放射能ならと思いまして」
それでというのだ。
「ゴムならと思いましたら」
「まさにその通りでおじゃったか」
「はい、ゴムを遮断しましたね」
「読み通りだったでおじゃるな」
「後は政府の科学班にこの隕石を渡して」
「詳しい調査を行うでおじゃるな」
「何故魔物が美少女になるのか」
それはとだ、中原はゴムで包んだその隕石を見つつ話した。
「わからないかも知れませんが」
「とりあえずこの村で魔物が集まってきて美少女になることはなくなったでおじゃるな」
「そうなりました」
「ではこのことはでおじゃるな」
「終わりましたわ、けど」
それでもとだ、中原は困った顔でさらに話した。
「問題はです」
「今度は女の子達でおじゃるな」
「はい、どうしたものか」
「何かでおじゃる」
女の子達を見つつだ、夏目は中原に話した。
「光を浴びなくなったらでおじゃる」
「隕石のですね」
「魔物に戻るかもしれないでおじゃるな」
「その辺りわかりませんね」
「そうでおじゃるな」
「僕もそう思いますわ」
中原も少女達を見つつ夏目に話した、それでだった。
夏目に今度はこう話した。
「女の子達は喋ると出来ましたね」
「村の人達は言っていたでおじゃるな」
「ならです」
それならとだ、中原は言うのだった。
「魔物に戻らないとです」
「それならでおじゃるな」
「人ですね」
「おお、そうでおじゃるな」
それならとだ、夏目も言われて気付いた。
「魔物にならないならでおじゃる」
「身体は。そして」
「後は女の子達がどういった心かでおじゃるな」
「心が魔物なら魔物ですが」
「人ならでおじゃる」
「はい、ならもう人です」
元が魔物でもというのだ。
「どう違うのか」
「ならでおじゃるな」
「一度女の子達と話しましょう」
「それがいいでおじゃるな」
夏目はまだ隕石の周りを歩き回っている少女達を見つつ中原の言葉に頷いた、そうしつつ中原にこう言った。
「ただ、服は」
「はい、それはもうです」
「着るべきでおじゃるな」
「どうもです」
中原は狸人の少女、裸の彼女を見て顔を赤くさせて述べた。
「目のやりどころに困ります」
「麿もでおじゃる」
夏目は夏目で狐人の少女を見て顔を赤くさせている。
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