第二章
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「それで、です」
「そうかい、じゃあな」
「それならですか」
「今回の事態どうにか出来ないか?」
「冒険者としてですね」
「お礼も出すからな」
それでというのだ。
「ここはな」
「わかりました、では」
中原はこれが神託だと確信しつつ夏目と共に依頼を引き受けることにした、そうしてそのうえでだった。
二人で宿に貸し出された村の寺の一室でだ、彼は夏目に言った。
「さて、その隕石がです」
「問題でおじゃるな」
「魔物達を美少女化するとは」
「面妖な隕石でおじゃる」
「一度その隕石を調べましょう」
「それがいいでおじゃるな」
「それからになりますか」
中原は考えつつ述べた。
「僕達がどう動くかは」
「そうでおじゃるな」
「ほな村の人達の話も聞いて」
「ことにあたるでおじゃる」
「そうしましょ、ただ出来る限り急ぎませんと」
ここでだ、中原はこうも言った。
「この話が広まります」
「人の話は風と共に動くでおじゃる」
「自然と広まります」
「しかも尾鰭が付いたりするでおじゃる」
「誇張されたり間違ったり」
「まして魔物が美少女になった等は」
そうした話はというのだ。
「性質の悪い連中にはもってこいの話でおじゃる」
「外見は美少女でも中身は魔物ですさかい」
「売買も出来るでおじゃる」
「とんでもなくいやらしいこともですわ」
「やりたい放題でおじゃる」
まさにそうなってしまうとだ、夏目も言った。
「そうなるでおじゃるからな」
「ここは絶対にです」
「ことを早いうちに収めるべきでおじゃるな」
「そう思われますね」
「麿ももでおじゃる」
「では」
今回のことは出来るだけ早く収めようと決めてだった。
中原は夏目と共にまずは隕石や魔物、魔物達が姿を変えた美少女達について詳しい話を聞いた。するとだった。
色々なことがわかってだ、中原は夏目に宿の寺で話した。
「隕石に近寄って女の子になるのは魔物だけで」
「獣はならないでおじゃるな」
「そして人も」
「村人も家畜もでおじゃる」
そうした存在はだったのだ。
「隕石に近寄っても何もならないでおじゃる」
「あくまで魔物が近寄って」
そしてだったのだ。
「女の子になってますね」
「それも可愛い」
「どうしてそうなるかわかりませんが」
「それでもですね」
「今も隕石には魔物が近寄っていっているでおじゃる」
「そして姿を変えていってます」
その美少女達にだ。
「そうなってます」
「そうでおじゃるな」
「ほなそれをどうするか」
「隕石をどけるか潰すか」
「そうしますか」
「隕石の力も調べるべきだと思うでおじゃるが」
しかしとだ、夏目は中原にどうかという顔で話した。二人共今は寺の茶室で茶道をし
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