第一章
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モンスターガールズ
夏目瞬と中原修造は中原の神託で日本の出雲大社近辺にあるそこそこの大きさの村に来ていた、その村に向かう途中にだ。
中原は出雲大社に参拝してから共に参拝した夏目に言った。
「何かその村の話を聞きますと」
「妙でおじゃるな」
「はい、魔物が大発生したとか」
「この辺りは魔物が多くない筈でおじゃるが」
「出雲大社のご加護で」
「樋口氏もしっかりと治めていたでおじゃるからな」
かつてこの地を治めていた彼女がというのだ。
「樋口氏は内政に長けていてでおじゃる」
「魔物のこともしっかりしていた筈ですけど」
「それが、でおじゃる」
「何故また急に」
中原は夏目に首を傾げさせつつ述べた。
「大発生したのでしょうか」
「これが巨人ならわかるでおじゃるが」
待つ目も首を傾げさせて言う。
「それが、でおじゃる」
「普通の魔物みたいですね」
「魔物の種類によるでおじゃるが」
「そこが疑問ですね」
「全くでおじゃるよ」
「しかし。魔物達が出たならば」
それならとだ、中原はあらためて述べた。
「看過出来ません」
「魔物退治に行くでおじゃるよ」
「そして仲間になる魔物なら」
「全部軍勢に入れるでおじゃる」
そして戦闘や輸送に使うのだ、魔物はそうした意味では有り難い存在だ。だから獣使いという職業も存在しているのだ。
「そうしていくでおじゃる」
「そうしていきましょか」
こうした話をしてだった、二人はその村に向かったが。
何と村に魔物はいなかった、いたのは村人達と。
様々な種族の裸の少女達だった、どの少女達も裸でそれぞれの種族の基準では驚くばかりの美少女ばかりだ。
それでだ、中原は驚いて傍にいたハーフオークの村人に尋ねた。
「あの、何故女の子が裸に」
「あんた達見慣れない顔だが何だい?」
村人は中原に逆に聞き返した。
「一体」
「僕達ですか」
「観たところ狸人の商人さんと狐人の公達さんだね」
村人は二人の外見から言った。
「そうだね」
「はい、そうです」
その通りだとだ、中原も素性を隠して答えた。ここでも素性を出すと色々ややこしいと思ってそうしたのだ。
「僕達は」
「そうかい、実はな」
「実は、ですか」
「この前近くに隕石が落ちてだよ」
「隕石が」
「村の近くにな、するとな」
「その隕石に何かあったんですね」
すぐにだ、中原はこの辺りの事情は察した。
「そして、ですか」
「最初色々な魔物が隕石に集まってきてな」
「その落ちてきた隕石に」
「色々な種類の魔物がな、それで隕石に近寄ったら」
「まさかと思いますが」
そのまさかと思ったことをだ、中原は言った。
「魔物達が女の子にですか」
「なったんだ
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