第四十九話 合格してからその一
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第四十九話 合格してから
天理大学の推薦に無事合格してからです、私は阿波野君に言った通りに回廊ひのきしんとかをさせてもらいながらです。
日々を過ごしていました、それにでした。
阿波野君とも毎日会っていました、このことは会いたくてではなくていつも学校や詰所でお顔を合わせることになるからです。
この日は体育の授業にグラウンドに行く前に会ってしまいました。すると阿波野君の方から言ってきました。
「ジャージなんですね、今日は」
「今日はって当り前でしょ」
私はその阿波野君にむっとして答えました。
「これから体育なんだから」
「うちの体操服ジャージですからね」
男子女子共にです、体操服は濃紺のジャージです。
「夏も冬も」
「だからね」
「ジャージで当り前ですか」
「そうよ、他にどんな体操服があるのよ」
逆に聞き返しました。
「一体」
「そう言われると僕も」
「ないでしょ」
「うちの中学は半ズボンでしたけれど」
今ではこれかスパッツが体操服の主流でしょうか。
「動きやすい」
「男の子も女の子もよね」
「はい、上は白で」
「それが普通よね、うちの高校はね」
「夏でもあの生地の厚いジャージで」
「暑いのよね」
夏はそれで体育の時は汗だくになってしまいます。
「これが」
「はい、最初何で夏もこれなんだろうって思いました」
「多分露出抑えてるのよ」
天理高校は特に女の子のお肌の露出に厳しいところがあります、これはジャージだけでなくて制服でもそうです。
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