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ゼロの使い魔 ーエルフの使い魔はインファントの守護神ー
序章 ファイナルウォーズ
1話 オペレーション・ファイナルウォーズ(前編)
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ントロールされなかったことがとても重要なことなのだ。
「これで決まりだ!ゴジラに怪獣の相手をしてもらい、そのあいだに俺があの生意気な宇宙人をぶっとばす!」
「仮にゴジラを使って敵をたおしたとしても、そ のあとどうするんです?」
「その後は………そのまま奴を倒す」
「そんな簡単に………」
X星人を倒した後は怪獣を倒すために利用したゴジラを倒すゴードンの作戦に小室は呆れたように呟く。
世界中で暴れている怪獣を排撃するために世界を破滅させてしまう危険を承知の上で強力な力を持つゴジラを使おうとしているのである。言うならば毒をもって毒を制すという発想だ。仮にゴジラを使って敵を倒したとしてもすぐにゴジラと戦って倒すのである。そんなのは言葉通り簡単にできる筈がない。
「………それで、あんた等はどうするんだ?この作戦に乗るのか?日本政府、自衛隊…………そして、機龍隊!」
ゴードンは会議室に設けられている二つのモニターに向けて上記の台詞を吐く。
二つのモニターにはそれぞれ二人の人間が写っていた。一人は自衛隊『特殊戦略作戦室』の特佐である『黒木翔』だった。もう一つのモニターには『3式機龍・メカゴジラ』を扱う『機龍プロジェクト』のリーダーでもあり内閣総理大臣でもある『五十嵐隼人』が映っていた。機龍が設けられている八王子駐屯地の司令部にいる彼の隣には機龍隊隊長『富樫』の姿もあり、さらに後方には機龍隊の隊員がズラリと並んでいるのもわかる。
《つまりこういうことかね?これからわざわざゴジラを連れてきて怪獣達と闘わせている間に、方法はまだわからないがとにかくX星人を全滅させる。それからゴジラを倒すと?》
モニターに映る五十嵐がゴードンに問う。
「………そうだ。俺等だけでもこの作戦を行っても構わないが…………よければあんた等の力を借りたい」
『………………………………』
ゴードンからの答えにモニター側も轟天号側もシーンと静まる。
《………ゴードン大佐。お言葉ですが、いくらなんでもそんな余裕は今の我々にはありませんよ。今、自衛隊はガイガンを必死で抑えてます。結果がどうなるかはわかりませんがいずれにせよ、X星人の攻撃で自衛隊も機龍隊も大きな被害を受けるのは明らかです。仮にX星人に勝ったとしてもゴジラと戦う戦力はもうその時は流石にありませんよ》
静まった空気を破ったのは黒木だった。ここで自衛隊や機龍隊がガイガンを倒し、X星人を破ったとしても大きく戦力を失うのは目を見るよりも明らか。そんな状態でゴジラと戦う余裕はないと彼は読んでいた。
「勝つ?いや、もう我々の勝ちはもう無いに等しい。もう世界は終わりだ。この戦争には負けしかない。これはもう誇りの問題だ。隠れて死ぬか、戦って死ぬかだ。まぁ……まだゴ
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