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ゼロの使い魔 ーエルフの使い魔はインファントの守護神ー
序章 ファイナルウォーズ
1話 オペレーション・ファイナルウォーズ(前編)
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才人の母親が才人の手を強く引く。逃げる。追い詰められた人間の本能のみで彼等は必死だった。
ーー地球防衛軍・轟天号非常用ドックーー
新・轟天号内
「いずれ此処も見つかります。打って出るしかありません!」
「尾崎、感情的になるな。轟天号は最後の希望だ」
X星人『エクシフ』が操る怪獣達に戦力である空中戦艦をことごとく沈められてしまい、対怪獣用の戦力であるミュータント部隊はX星人統制官に操られ、さらにガイガンに本部を破壊された地球防衛軍の残党は唯一修理ドックに保管されていた新・轟天号に乗り込んでいた。轟天号内にある会議室では今後の行動について議論を交われており、ミュータント兵士である『尾崎真一』はX星人と正面から戦う意見を出すが轟天号副艦長である『小室』に説き伏せられる。
「轟天号が最後の希望だと?違うな…………最後の希望はゴジラだ!」
「「「!」」」
轟天号艦長『ダグラス・ゴードン』が思いがけない発言をする。この絶望的な状況の中で世界すら破滅させる怪獣王『ゴジラ』が最後の希望だというのだ。その発言に尾崎や小室、国連の分子生物学者『音無美雪』は目を開く。
「ゴジラが最後の希望………!?」
「そうだ。ゴジラ、すなわち地球最強の兵器だ』
「そ、それは………危険すぎます。ゴジラは世界を破滅させる」
「破滅する世界なんかもうない!」
「しかし、もしゴジラも操られていたら…………」
「大丈夫、ゴジラにM塩基はないわ」
「何だ、それは?」
「X星人、ガイガン、そして風間少尉の身体に付着していたエビラの破片………全てからM塩基が検出されたわ。勿論、ミュータント部隊もね」
ゴジラまでもがX星人に操られるのを恐れた小室に美雪が付け加える。
M塩基。それは地球人の中ではミュータントのみが持つ特殊塩基だ。このM塩基はテレパシー能力に強く作用する性質があるため、X星人はM塩基が埋め込まれた他の生物を思うがままに操ることが可能となる。
だが、ゴジラにはM塩基はない。仮にゴジラにM塩基を打ち込んでもG細胞が破壊してしまうために操ることはできないのだ。
「つまりM塩基をもった者はあいつらに操られるということか」
「そのとおりよ。X星人は何処かで怪獣を遺伝子操作したか、一から作り出して自分達のコントロールに従うようにした」
「じゃあ、何で俺は平気だったんだ?」
「コントロールされなかった。大事なことはそれよ!」
M塩基はミュータントにもある。しかし、ミュータントである尾崎は何故かX星人に操られなかった。だが、今更そんなことを気にしてもしょうがない。コ
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