たたかい
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「【誇り高き戦士よ、森の射手隊よ。押し寄せる略奪者を前に弓を取れ。同胞の声に応え、矢を番えよ。】」
そして、新たに紡がれる詠。
ァァァァァアアアアァァァァァッッッッ!?
雌型の食人花の遥か後方。
丘の上で一人呪文を唱えるレフィーヤ。
「【帯びよ炎、森の灯火。撃ち放て、妖精の火矢。 雨の如く降りそそぎ、蛮族どもを焼き払え】」
魔力が、収束する。
「【ヒュゼレイド・ファラーリカ!】」
大瀑布。
滝のように、焔の矢が降り注ぐ。
焔の中で雌型の食人花が苦しむような、悲痛な叫び声をあげる。
火の矢が止むまでの十数える程の間に、雌型の食人花の体は燃え上がり、所々を黒く焦がしていた。
そこに幹部陣の猛攻が突き刺さる。
触手が何本も断たれる。
アアアアアァァァァァァァァァッッ……
大きく仰け反った雌型の食人花。
次の瞬間、その上半身を切り離した。
髪を揺らし、逃走する。
後方からの魔法で凍てつきながらも、その体を街の端…崖から投げ出す。
下の湖を見て、安堵した。
だが…
ヴォン…と雌型の食人花の目の前に闇が現れた。
刹那、闇から九つの雷が迸る。
それは上半身だけになった雌型の食人花の顔を胸を腹を手を突き抜けた。
電流が流れ、魔石が粉々に砕け散る。
そうして雌型の食人花は、その体を灰へと変えていった。
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