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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica30いざ往かん無限書庫〜Go Go !〜
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か雷帝の子孫なんだから元王族なんだろ? この家に負けてんじゃね?」

「一度も私の家に来たこともないクセに何を・・・! わ、私の家にだってジムはありますわよ?」

「確かにあるけど、器具は数えるほどしかあらへんよ?」

「元々私しか使わないのだから当然よ、ジーク」

「そういえば以前、プールの他にもサウナもあると言っていたね」

そう言ってミカヤさんが「家にサウナとは羨ましい限りだよ」って腕を組んでうんうん頷いた。それに真っ先に反応したのはやっぱり「すげぇな! なあイクス! 後でちょっと使わせてくれ!」って言う番長。

「ウチも!」

「それなら私もお願いしようかな」

ジークリンデ選手にミカヤさん、それに「あ、私もご一緒したいです」エルスさんも小さく挙手した。ヴィクターさんは腕を組んでそっぽを向いていたけど、「わ、私も使わせてください」って若干照れながらそう言った。

「はい、もちろんです!」

「ならついでにジムのトレマシンも使わせてもらっていいか? お前らのトレーニングが終わるまで待ってるのも暇だからよ」

「構いませんよ。ノーヴェさん、それで大丈夫ですか?」

「あ、ああ。イクスがそれでいいなら、あたしからは何も言うことは無いぞ。じゃあヴィヴィオ、コロナ、リオ、アインハルト。もうちっとトレーニングを続けるぞ」

ノーヴェに「はい!」と応じて、ジムのトレーニングマシンに向かっていく番長たちを横目に、わたしは今度の組手相手のコロナと、リオはアインハルトさんと向かい合う。魔法や魔力強化を一切使わない純粋なストライクアーツでの組手をするんだけど・・・。

「見られてるね・・・!」

コロナの繰り出す右拳を左手の甲で外に払い除けながら、「うん。すごい緊張する・・・!」って返しながら、コロナの顎に向けてアッパーを繰り出す。コロナは紙一重で躱して、ステップを踏んで後退した。世界最強の座に一度は就いたジークリンデ選手が、わたしとコロナ、リオとアインハルトさんの組手をジッと眺めてる。

(ジークリンデ選手がじかに見てる。緊張する・・・けど、もっと見て欲しいっていう気持ちも湧いてくる・・・!)

3分間の組み手を終えて、コロナと「ありがとうございました」って一礼。休憩を挟んだ後、また相手を変えての組手になるんだけど・・・。ジークリンデ選手が「あの・・・」ってノーヴェとイクスに声を掛けた。

「何か?」「はい?」

「いろいろと、その・・・エレミアの手記とか、お世話になったからそのお礼をって思て・・・。良かったらなんやけど組手の相手とか、ウチも手伝えたらなんて・・・」

「「「「っ!?」」」」

耳を疑った。チャンピオンが、世界最強が、ジークリンデ選手が、わたし達チームナカジマの組手相手
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