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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica29-C大隊の罠〜Overture〜
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すぎないように。分かれたところで各個撃破なんて笑い話にもならない」

「・・・判りました。ルシルさん、アイリ、ご武運を」

「ありがとう。リヴィア。君にもありがとう、助かったよ」

「ううん。ルシルさんにもいろいろお世話になってるし、その恩返し!」

トリシュが“マクティーラ”のハンドルを握って、リヴィアがその後ろのタンデムシートに座った。トリシュがアクセルを開けて、マイスターの目が届く範囲内にだけど後方へは離脱した。これで巻き込まれず、すぐにフォローにも入れるね。

「アイリ」

「うん。アイリは、あなたといつまででもどこまででも共に・・・」

「「ユニゾン・イン」」

マイスターとのユニゾンを行い、アイリはマイスターの内へ。

『マイスター。AMFを展開してる兵器ってどんなの? 殲滅するって話だし、複数いるんだよね?』

『居ると言うか、有ると言った方がいいかもな』

マイスターの言葉に首を傾げてると、ゴゴゴって地面が揺れだした。ところどころにある砂丘が波打って崩れてく。アイリは『なに? なに!?』って、マイスターの内側から見れる外の景色を見渡す。

「来るぞ!」

ドン!と砂塵を噴き上げさせて何かが砂漠から飛び出してきた。それは機械で出来た『巨大ムカデ!?』だった。長く伸びた触角の先端には球体状のクリスタルがあって、そこから『砲撃!』が放たれてきた。マイスターは直立したまま、魔力付加した両手の甲でペシンペシン!と、上空へ向けて叩き逸らした。

『ウル、スタンバイ!』

『ヤー!』

マイスターは突っ込んで来る機械ムカデの上へと跳んだ。頭部には∴の形をした半球状のクリスタルがある。たぶん、アレも砲撃の発射体で間違いない。さらに何十個と連なる体節1つ1つの背中にも大き目の発射体が1基ずつある。発射体が次々光を点してく。発射されるより早く魔力炉(システム)への負荷を減らすべく、アイリのリンカーコアを同調させる。

(ずっと思ってた。アイリはまるで、マイスターの融合騎になるために生まれたかのようだって。魔術式や魔力炉(システム)への干渉や同調。アギトお姉ちゃんには無い、たぶんアイリだけ持ってるプログラム)

イリュリア製の融合騎は、アイリやアギトお姉ちゃん以外にも居た。けどマイスターとはユニゾンしたことがないから判らない。でも、なんとなくだけどアイリだけの能力だと思えてるアイリがいる。

『マイスター、いつでも!』

『ああ!』

マイスターが創り出した魔力弓に、同じく創り出された魔力槍が番えられた。

――弓神の狩猟(コード・ウル)――

射られた魔力槍は数百の矢となって、発射された砲撃を真っ向から撒き散らせながら発射体へと着弾して、完全に破壊した。機械ムカデは
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