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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica29-C大隊の罠〜Overture〜
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だ。スライドドアの取っ手に手を掛けると、「あれ? シャル、そっち違――」アイリからの制止。それをスルーしてドアを開けると、真っ先に視界に入ったのは小さなお尻。

「ん? 〜〜〜〜〜〜っ!!!!???? な、ななななな、何やってんのアイリお姉ちゃん、シャルさん!! こっち男風呂!!」

今まさに下着を履こうとしてたフォルセティがわたし達の入室に気付いて、バスタオルを手に取ると同時に体を包んで蹲った。

「うん、ごめん。ちょっと冷静になろうと思って」

「意味が解からない! もう! 服を着るから出てって!」

腰にバスタオルを巻いたフォルセティがズンズン!と大股で近付いて来て、「ほら早く!」ってわたしとアイリを廊下まで押し出した。んで、ピシャン!とドアを閉めた。

「もう! シャルの所為でアイリまで怒られちゃったじゃん!」

「でも焦りは消えたでしょ?」

「そうだけど、そうゆう問題でもないよね!」

プンスカ怒るアイリをスルーしつつ、今度こそ女子脱衣所へと繋がるスライドドアを勢い良く開ける。脱衣所には誰も居ないけど、浴場からはヴィヴィオ達、ジークリンデ達の喋り声が聞こえてくる。浴場と脱衣所を隔てるスライドドアへと歩み寄る。

「ちょい待って、シャル。何する気? まぁ聞かなくても判るけどね・・・」

「焦らず冷静に。でもちょっぴり急いでゴー」

「ダメ、やっぱダメ。訴えられたら負けるよ? いくら自分んちでも」

アイリに手を引っ張られてドアから離されて、そのまま脱衣所からも出された。そこには「何をしてるの、アイリお姉ちゃんとシャルさんは・・・?」フォルセティが居た。どうせ後で知るだろうし、何より仮にも父親であるルシルの話だ。

「ルシルとトリシュが帰ってこないの。連絡がないし、こちらからの連絡は一切届かない。たぶん、最後の大隊が仕掛けてきたんだと思う。ニュースに出ないということは、連中の転移スキルでどこか遠い世界に飛ばされたかも」

「あ、あのね、フォルセティ! ルシルはきっと・・・!」

「うん、判ってるよ、アイリお姉ちゃん。お父さんは、トリシュさんも、大隊なんかに絶対負けない。今もきっと戦ってる!」

「(あぁ、本当にこの子も強い)だね!」

フォルセティが先に自分の部屋へと戻るのを見送り、待つこと数分。ヴィヴィオ達も脱衣所から出てきた。

「あ、シャルさん!」

「お風呂ありがとうございましたー!」

ヴィヴィオ達と手を振り合って、あの子たちが部屋へ向かうのを見送る中、「リヴィア、ちょっといい?」ルーテシアと一緒に戻ろうとしていたリヴィアに声を掛ける。

「ん、なーに? あ、お姉ちゃんは先行ってていいよ」

「ううん、待ってる」

リヴィアとルーテシアに、ルシル
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