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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第2章:リムルダール編
16:バイオハザード オブ リムルダール
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さ加減は放っておいて、このゾンビ病に対抗する術を得る為に、ウルスの下へと向かっている。
ジジイ
(
ゲンローワ
)
が必死に(しかも不必要に)近付けさせなかった遺跡の奥に、ウルスの研究施設があるらしい。
そこに行き、奴に
ジジイ
(
ゲンローワ
)
の手紙を渡して協力を仰げと言われました。
お前が行け! と言ってやりたい。まぁ言ったけど……
そんな訳で、到着したのがウルスの研究施設。
ものっそい静かなんでソッと中を覗いてみたよ。
うん……死体の山。
そして間違いなく起き上がる。
でも一人だけ生きてるっぽい人間を発見。
もしかしてウルスかな?
違ったら嫌だから遠巻きに声をかけてみる。
「あの〜……もしかしてウルス?」
「そ、そうだけど……き、君は……だ、誰だい……?」
目的の人物発見。何か死にかけだけど、まだ息してるし早急に要件だけを済ませてしまおう。
「お前の師匠から手紙を預かったんだ。読んで」
俺は室内には入らず手紙を差し出した。
だけどね……
「す、すまない……もう僕は……ダメだ……。死が……そこまで迫っていて……う、動けない……ゲ、ゲンローワ様の……手紙……も、持って来て……くれない……か」
「…………やだ。お前が来い」
冗談ではない。こんな死体だらけの室内に入りたくないぞ!
「そ、そうか……で、では……仕方ない……き、君とは……ここで……お別れ……だ。あ、ああ……ゲ、ゲンローワ様……に……伝え……たかった……死……を……克服……する……代償……と……ち、治療……方を……」
この野郎……
治療法の事を言われたら無視して帰れないじゃねーか。
仕方ない……覚悟を決めて奴も傍まで行くか。
もしもの事を考慮して、対ゾンビ用に鉄の剣を作っておいた。
元患者ゾンビの頭を叩き割った事で、愛用のドラゴンの杖がものっそい汚れてしまったのだ。
流石に拠点内の水場で洗い流すのは気が引けたので、旅の扉をくぐった湿地帯の水で丹念に杖を洗ったけど、やはり手間なのでもう杖ではゾンビを攻撃したくない。
とは言えそれでもゾンビを攻撃するのは避けたいんだ。
汚れてもいい剣で連中の頭を叩き切っても、腐った血や脳が飛び散り服に付く恐れがある。
だから寝た
子
(
ゾンビ
)
は起こさないに限るんだよ。
慎重に横たわる
死体
(
ゾンビ予備軍
)
を避け、蹲るウルスの下へ近付いた。
そして顔に
ジジイ
(
ゲンローワ
)
の手紙を押しつけて反応を待つ。
「ち、近いよ……」
「知るか、読め!」
苦しそうに手紙を受け取ると、そのまま読み始めるウルス。
近付く前から息も絶え絶えだったが、手紙を読み進めるごとに顔が悲しみに覆われ、瞳から大粒の涙を溢しだした。
「うっ……うっぅぅぅっ……ゲ、ゲンローワ様……」
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