暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第2章:リムルダール編
16:バイオハザード オブ リムルダール
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
さ加減は放っておいて、このゾンビ病に対抗する術を得る為に、ウルスの下へと向かっている。

ジジイ(ゲンローワ)が必死に(しかも不必要に)近付けさせなかった遺跡の奥に、ウルスの研究施設があるらしい。
そこに行き、奴にジジイ(ゲンローワ)の手紙を渡して協力を仰げと言われました。
お前が行け! と言ってやりたい。まぁ言ったけど……



そんな訳で、到着したのがウルスの研究施設。
ものっそい静かなんでソッと中を覗いてみたよ。
うん……死体の山。
そして間違いなく起き上がる。

でも一人だけ生きてるっぽい人間を発見。
もしかしてウルスかな?
違ったら嫌だから遠巻きに声をかけてみる。

「あの〜……もしかしてウルス?」
「そ、そうだけど……き、君は……だ、誰だい……?」
目的の人物発見。何か死にかけだけど、まだ息してるし早急に要件だけを済ませてしまおう。

「お前の師匠から手紙を預かったんだ。読んで」
俺は室内には入らず手紙を差し出した。
だけどね……

「す、すまない……もう僕は……ダメだ……。死が……そこまで迫っていて……う、動けない……ゲ、ゲンローワ様の……手紙……も、持って来て……くれない……か」
「…………やだ。お前が来い」
冗談ではない。こんな死体だらけの室内に入りたくないぞ!

「そ、そうか……で、では……仕方ない……き、君とは……ここで……お別れ……だ。あ、ああ……ゲ、ゲンローワ様……に……伝え……たかった……死……を……克服……する……代償……と……ち、治療……方を……」

この野郎……
治療法の事を言われたら無視して帰れないじゃねーか。
仕方ない……覚悟を決めて奴も傍まで行くか。

もしもの事を考慮して、対ゾンビ用に鉄の剣を作っておいた。
元患者ゾンビの頭を叩き割った事で、愛用のドラゴンの杖がものっそい汚れてしまったのだ。
流石に拠点内の水場で洗い流すのは気が引けたので、旅の扉をくぐった湿地帯の水で丹念に杖を洗ったけど、やはり手間なのでもう杖ではゾンビを攻撃したくない。

とは言えそれでもゾンビを攻撃するのは避けたいんだ。
汚れてもいい剣で連中の頭を叩き切っても、腐った血や脳が飛び散り服に付く恐れがある。
だから寝た(ゾンビ)は起こさないに限るんだよ。

慎重に横たわる死体(ゾンビ予備軍)を避け、蹲るウルスの下へ近付いた。
そして顔にジジイ(ゲンローワ)の手紙を押しつけて反応を待つ。
「ち、近いよ……」
「知るか、読め!」

苦しそうに手紙を受け取ると、そのまま読み始めるウルス。
近付く前から息も絶え絶えだったが、手紙を読み進めるごとに顔が悲しみに覆われ、瞳から大粒の涙を溢しだした。
「うっ……うっぅぅぅっ……ゲ、ゲンローワ様……」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ