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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第2章:リムルダール編
16:バイオハザード オブ リムルダール
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いるイルマ達が、エルさんやリュカに襲いかかっていた。

「あ、頭じゃ……頭を潰すのじゃ……」
ゲンローワじいさんがリュカに指示を出す。
一瞬戸惑いながらも、(すげ)ー一撃を浴びせるリュカ。

頭は砕け散り、その場に崩れ落ちるイルマ達。
そう……イルマ達なんだ。
少し前まで苦しそうに寝込んでいた患者だ。

女には度を超して甘く、反面で男には冷たいリュカですら、戸惑いを見せてしまう相手なんだ。
「イ、イルマぁぁぁぁ!!!」
俺よりも先に来ていたザッコが、無残な姿になった友人を見て嘆き叫ぶ。

だが彼も解っている……
俺ですら理解できた、倒さねば自分らが危険だと言う事を。
だからザッコも嘆きながらもリュカには恨みを見せはしない。

「おいジジイ……これは一体如何言う事だ!? お前、何か知ってんだろ!」
「知らん……と言えば嘘になるな」
え、そうなの!? じいさんは何を知ってるんだ??

(ゴスッ!)
「勿体振った言い方してんじゃねー! さっさと話せクソジジイ!」
図らずも知り合いのイルマらを倒してしまい、リュカもイラついてるのだろう。

イルマらの濁った血が滴る杖を見つめながら、はっきりしない物言いのじいさんを殴るリュカ。
俺らを守る為にリュカ一人が嫌な役目を引き受けてくれたのだ……誰も文句は言えないだろう。

「うっうぅぅぅっ……か、患者様が……患者様がぁぁ……うっ、げほっ……げほっ……」
傍ではエルさんが泣いて悲しんでいる。
悲しすぎて咽せているほどだ……

居たたまれなくて見てらんねー……
俺は何かを隠してるじいさんと、問い詰めているリュカへ視線を移した。

ノリンSIDE END



(リムルダール・旅の扉赤地方)
リュカSIDE

やっとあのジジイの口を割る事が出来た。
何でも、弟子だったウルスって奴が今回のゾンビ騒動の元凶らしい。
と言うのも……

ジジイ(ゲンローワ)とウルスはリムルダールに蔓延る病を治す研究をしていたのだが、物作りの力を失っていて如何にも上手くいかなかった様だ。
で、ウルスの方は病を飛び越え『死』そのものを無くす研究に着手したらしい。

俺が傍に居たら『馬鹿か?』と言うだろうし、一文字違いで俺の義息だったウルフなら、心が修復不能になるくらいの暴言で其奴を挫折させただろう。アイツは口と性格が極悪だったから……
だがジジイ(ゲンローワ)は少し一緒に研究しただけで、『死』や『病』等の自然に抗うべきではないと結論づけウルスと仲違いしたとの事だ。

何でそう極端なのかね?
『死』までも超越するか、『病』にすら屈するのか……
中間って物を知らないのかね!?

さて……
ジジイ(ゲンローワ)のアホさ加減と、その弟子の愚か
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