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前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
りう"ぃら
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、見るな」

チラリと見えた部屋の中は赤かった。

きっと酷い有り様なのだろう。

僕とレフィーヤ先輩は宿屋の入り口に見張りとして立たされた。

戦力外通告だ。

レフィーヤ先輩は仏頂面だし周りの冒険者からは好機の目で見られるし…居心地最悪だ…

「おいテメェらそこで何してやがる!」

「ひゃひっ!?」

目の前に筋骨隆々で悪人面の男がいた。

眼帯をしていてノースリーブのバトルクロスを来ている。

「エルダー様ですね。ロキファミリアのレフィーヤ・ウィリディスとベル・クラネルです。
現在中では団長以下五名が検分中です」

こ、この人がボールス・エルダー…?

リヴィラのドン?

「チッ……まぁいい。通るぞ」

「どうぞ」

え? いいんですかレフィーヤ先輩?

エルダーさんが宿屋の中に入っていく。

「えと…入れて良かったんですか?」

「団長は誰もいれるなとは言ったけれど、ここでエルダーを入れないのは愚作よ。
それくらいわかりなさい」

「アッハイ」

「は?」

「わかりました熟慮します!」

「宜しい」

何故かドヤるレフィーヤ先輩。

あ、そう言うことか。

要するに、レフィーヤ先輩はお姉さんぶりたい年頃って訳だ。

なんというか、可愛い人だなぁ。

「何を見ているのですか」

「いえ、何も」

しばらくして団長達が出てきた。

封鎖したリヴィラで犯人探しだ。

「団長。ザートで封鎖しますか?」

「いや、ベルの力は極力さらしたくはない。普通に探そう」

耳打ちすると同じく耳打ちで返された。

そこから犯人は女だとか、脱げだの下品な輩が騒ぎだした。

アイズさん達が女性の身体検査をするらしい。

でも一部の人は団長の所に集まっている。

イケメンショタはモテるんだなぁ…。

僕も女顔じゃなかったらなぁ……。

そんな事をつらつらと考えていたせいで気づけなかった。

「ねぇ…キミぃ…」

気づけば、扇状に囲まれていた。

「な、なな、なんでしょーか?」

なぜか、僕の周りに女の人が集まっている。

「うふふふふ…わかるよぉ…わかっちゃうよぉ…」

「アマゾネスの嗅覚は誤魔化せないよ坊やぁ…」

助けてリヴェリアさん!

side out
















「ん? ベルはどうした?」

「見当たりませんね……まったくこんな時に何をしているのやら…」

レフィーヤがやれやれ、とジェスチャーをする。

不意に、ベルの声がした。

「ベルっ!」

リヴェリアが辺りを見渡す。

その瞳が人だかりを捉える
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