第62話:強き想いは奇跡を起こす
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とで生き長らえていたのだ。
「流石にお前には見破られたか……じゃあついでに教えておいてやる、イービルリングはコピーしておいたお前のホーリーリングのデータを逆転させ使ったのだ。」
「……昔から執念深い奴だと思っていたが、ここまでだったとはな……だが今度こそ、闇に葬ってやる!」
憎んでも憎みきれない友の仇を今度こそ倒してやるとテイルモンは叫ぶ。
「無理だな、俺は昔の俺じゃない」
それだけ言うと空間からヴァンデモンの口が消え、突如及川が苦しみ始めた。
口から何かが飛び出し、飛び出した何かは地面に着地した途端に姿を及川と瓜二つに変える。
派手に咳き込み、苦しむ本物の及川とは対照的に、及川を模したヴァンデモンは余裕の笑みさえ浮かべて今まで取り憑いていた宿主を振り返った。
「ここまでご苦労だったな」
愕然となる及川に及川の形をしたヴァンデモンは冥土の土産とばかりに語った。
「ああそう言えば、暗黒の種、あれがバリアの働きをすると言うのは嘘だ。本当は俺の餌だ、俺が生まれ変わるためのな」
「何ぃ……」
掴みかかろうとした及川だがヴァンデモンに生命力を奪われたのか、そのまま床に崩れ落ちる。
「なっちゃん、及川に治療を…まだ間に合うかもしれない」
「分かった!!」
流石に死なせるわけにはいかないので大輔がなっちゃんに指示を出し、及川に治療を施す。
「(ヴァンデモンが長い間取り憑いていたせいで体がボロボロ…このままじゃ、助からない。私の魔力を注ぎ込まなきゃ…!!)」
なっちゃんの治療を受ける及川を見遣った後、ヴァンデモンはゆっくりと隅に固まった子供達の元に歩き出し、彼らの悲鳴と泣き声が迸る。
「安心しろ、殺しはしない。暗黒の花を貰ってからだ」
「止めろ!!」
何が何でも阻止しなくてはならない。
大輔を筆頭に、選ばれし子供達は前に飛び出した。
「ほら、何をしている!」
「は、はい!」
中身は別人にも関わらず、ヴァンデモンに指図されて慌ててアルケニモンとマミーモンが大輔達を迎え撃った。
「デジメンタルアップ!!」
「ブイモンアーマー進化、奇跡の輝き!マグナモン!!」
ブイモンがマグナモンにアーマー進化し、マグナモンがマミーモンを、ブラックウォーグレイモンがアルケニモンを相手にする。
「早くヴァンデモンを!!」
「分かった!!」
大輔がタケル達に言うと、すぐにヴァンデモンの元に向かう。
しかし、ある程度力を手に入れたヴァンデモンは余裕の笑みを浮かべて闇の波動を放ってエンジェモン達を弾き飛ばした。
「邪魔をするな!!」
「そりゃあ、こっちの台詞だぜ!!」
銃を乱射するマミーモンにマグナモ
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