第62話:強き想いは奇跡を起こす
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。」
「暗黒の樹木?でも賢には何の変化も無かったぞ?カイザー時代の時もな」
大輔の問いに及川は、今まで隠されていた重大な事実を語り始めた。
「そいつの種はオリジナルだから上手くそいつと共生出来たんだ……だがこいつらはコピー。適合出来ないのを無理矢理植え付けたんだから、当然結果も違ってくる」
「なる程…それを知っててそいつらにそんな物を植え付けたのかよ…」
「それでもいいと望んだのはこいつらだ」
「そうか…」
大輔はゆっくりと子供達を見回す。
「おっと、それは軽蔑の眼差しだな。特別な存在が凡人を見下す時の目だ。覚えておくと良い」
「そいつはどうも、人生の先輩からの有り難ーい忠告として頭に叩き込んどきます。次の質問…ここで何をするつもりなんだ?」
「デジタルワールドに行くのさ」
「余計な事を言うんじゃないよ!!」
マミーモンがあっさりと大輔の質問に答え、隣のアルケニモンが叱責した。
「別に構わんさ。あいつらにはどうすることも出来ない。攻撃しようにもこちらには子供達がいる。俺達を止めることは不可能だ」
及川はノートパソコンを取り出しながら言うと、それを弄り始めた。
「デジヴァイスもないのにどうやってデジタルワールドに行くつもりだ?」
「馬鹿め、俺がアルケニモンやマミーモンをデジタルワールドに転送出来た事を忘れたのか。ここで転送したんだよ」
「どんな機能をそのパソコンに付けたんだよ?」
「デジヴァイスだけがデジタルワールドへ繋がるゲートを開ける訳じゃないということさ」
そう言って及川はノートパソコンの画面を子供達に見せると、画面に表示されていたのは、かつて太一達がデジタルワールドから現実世界に戻るために使用したあの石版であった。
それを見た先代の選ばれし子供達は目を見開く。
「後少しでゲートが開く…後少しで!この日をどれだけ待ちわびたか…浩樹君が生きていたら誘ってあげられたのに…君の分まで俺がデジタルワールドを見てやるからな。さあみんな、一緒に歌おう!行こう、行こう、デジタルワールドに行こう」
左手にノートパソコンを持ち、右手を指揮者のように振りながら及川は子供達を促すと子供達も及川に合わせて歌い出す。
「大輔君…」
「ああ、良いぞ…こいつらは俺達がゲートを閉じたことに気付いてない…ヒカリちゃん、賢…ゲートを開こうとして開かなかった時に慌てた所を一気に畳み掛けるんだ」
「「分かった…」」
大輔とヒカリ、賢がすぐにデジクロス出来るように身構えた。
「よーし、最後はこれだ!」
そう言って、及川は最後のカードを選択した。
デジタルワールドに繋がるゲートは開かない…はずだったのに及川達の前にゲートが現れ
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