02話 FF7編スタート
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
感心してたんだ」
戦いが終わった志陽が武器を手に持ったまま、視線を少女に向けたのを敵対したと勘違いしたのか、両手を上げて敵意無しと弁解しつつ少女は近寄ってくる。ただ、彼女の瞳が怪しく光ったのを志陽はハッキリと認識していた。
「スキあり!」
「甘いな」
歩いて近づいてきた少女は突然、地面に倒れ込むような低い姿勢になってスピードを上げながら志陽に接近する。そして、稲妻の剣に手を伸ばして奪い取ろうとした。だが、その目論見はアッサリとかわされる。
少女の素早い動きは常人なら見失ってしまうだろう、なかなかのモノだった。けれども、志陽にとっては脅威では無く対処可能だったのでアッサリと身体を傾けて、伸ばされた少女の手を避けたのだった。
「ム、やっぱり只者じゃないね。でも、本気を出したアタシ程の強さじゃない! 痛い目に合いたくなかったら、その手に持っている剣と今の戦いで手に入れたアイテムを全部を置いて行きな! 見逃してあげる」
「追い剥ぎ、か」
隙を狙って志陽の持ち物を盗もうとしたが失敗した少女は次の手として、なぜか自信満々で実力行使に打って出てきた。彼女は戦ったら負けるつもりは無いと自信たっぷりになって、「シュシュシュ!」と言いながら拳で風を切り威嚇してくる。
小娘と侮って戦ったりしたのならば、たしかに厄介そうだけれど油断しなければ負ける要素は一切無い。そう思った志陽は、少女の言葉に従うつもりはこれっぽっちも無かった。
「俺の大切なコレクションを奪うつもりなのだとしたら、容赦はしない」
「ちょ、ちょっと……じょーだん、冗談だって!」
アイテムをコレクションするのが趣味の志陽にとって、苦労して集めてきたコレクションを奪われる事は何よりも嫌だった。たとえ、それが女子供相手でも許さない。奪おうとしてくる者は、みんな敵だ。本気になった志陽の姿を見て、これはヤバイと危険を感じた少女は慌てて降参する。
「そうか。じゃあ、俺は行くぞ」
「え? ちょっと、待ってよ!」
「まだ何か用か?」
「それならお兄さん、アタシと組まない?」
体の向きを変えて、別れようとする志陽を呼び止めた少女。面倒臭そうな表情を浮かべつつも対応する志陽に彼女は、パーティーを組まないかという提案をした。提案を聞いた志陽は顎に手を当て少し考えてから、答えた。
「ん……、まぁ良いだろう」
「ホントに! アタシの名はユフィ、ひとつヨロシク!」
「志陽だ」
「ショウね! お宝を目指して、一緒に頑張りましょう!」
まだ、やって来てから間もない異世界にて情報を得る為に原住民の協力は都合が良いだろうと考えたから。アイテム収集の為の旅仲間として、一緒に同行することを承諾した。
一方、強力な戦力を手に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ