カザーブ
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にしないとね!」
「あの…すみません…」
アルルの言葉を聞いた隣席のカップル(女)が、不意に話しかけてきた。
「バラモスを倒すという事は…貴女達は勇者様ですか?」
「べ、便宜上は…」
たじろぐアルル。
「ではお願いがあります。ここより北に行った所にある『ノアニール』と言う村をお救い下さい!」
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カップル(女)の説明では、10年程前から村人が皆眠ってしまう呪いにかかっているらしい。
何故呪いがかかっているのかは分からない様です。
カップル(女)は幼い時に父と共に村を出たが、弟が村で長き眠りについている…
「お願いします!どうか弟を…」
泣きじゃくりながら懇願するカップル(女)…
「わ、分かりました…ひとまず調査をしてみますから…」
辟易するアルル…
一行は逃げる様に宿屋へ戻り、作戦会議を始める。
「どうすんだよ。カンダタから金の冠を取り返す途中だろ!」
安請け合いをするアルルに、ウルフが不平を言う…
「分かってるけど…ほっとけないでしょ!」
「じゃぁ…どちらから先に行きますか?」
「そんなん簡単やん!寝ぼすけ共にはもう少し寝ててもらって、先にカンダタや!カンダタは遠くに逃げてしまう可能性もあるかもしれへん」
「じゃぁ決まりね!明日早朝にシャンパーニの塔を目指します」
話が決まった所でリュカが口を開く。
「どうして僕の部屋で作戦会議をしてるの?」
「だって…他の人の部屋じゃ、リュカさん会議に出席しないでしょ?『僕は決まった事に従うよ』って言って!」
「う〜ん…そうだね。でも、僕が居たって会議に参加しなければ同じじゃない?」
「そんなことはないわ!後で説明するのは面倒なの。一緒に居れば説明を省けるでしょ!」
「なるほど!納得しました。…もう会議終了だよね。解散だよね」
「ええ…お疲れ様…」
「じゃぁ、僕…散歩してきます」
「ちょっと!明日は早いのよ!寝不足じゃ困るんだけど!」
「あはははは、大丈夫だよ!僕は戦わないから!寝不足OKでしょ!じゃぁね〜」
各自が自分の部屋に戻る中、リュカだけが宿屋から外出して行く。
阻みたいが阻む手立てがないアルル…
恨めしそうにリュカの背中を見つめ、大きく溜息を吐く…
自分の部屋に呼ぶ事が出来れば、どんなに嬉しいかと…
翌早朝…
一向に起きてこないリュカとエコナを起こすべく、3人は二人の部屋に突入する。
リュカの部屋はもぬけの殻…
仕方なくエコナだけでも起こそうと、部屋を大きくノックして中に突入すると…
裸のエコナが裸のリュカに重なる様にして寝ているではないか!
「な…な…何してるんですか!!」
「やぁ…おはよう…もうちょっと静かにしようよ…周りに迷惑だよ」
「ホンマにねぇ〜…もうちょい静か
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