幕間の物語「いつかどこかの時間軸」2
鬼!悪魔!士郎くん!
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することは許さないゾ!」
「……」
取っ組み合い、なぜか諍いを起こし始めた二人を冷めた目で見つつ、俺は呟く。
「ラムレイ……」
「……!?」
「獅子頭……」
「くっ……?!」
「ハァ……」
物悲しそうにしながら、俺はやれやれと溜め息を吐く。
「帰るか。一人で食って、一人で飲もう……音楽性の違う奴らとは一緒に飲めないし……」
「シロウ!!」
「ん?」
「ラムレイは死にました! もういません! なので私と食べましょう!」
「あっ、狡いぞぅ! 私だってぶっちゃけ獅子頭とかどうでもいいのサ! ちゃんとまともに性能アップするからそれくださいなんでもしますから!!」
「ん? 今、なんでもするっていったよな?」
「う? あ、ああ……」
「ならこの間、ダ・ヴィンチの工房から呼符をくすねたの許してくれヨ。あと特異点でも使える通信機も人数分よろしくナ!」
「そんなことしてたの君!? 道理で探してもないはずだよ!」
よろよろと寄ってきたアルトリアに、モンテボーレを一切れ与えた。
むしゃむしゃと一瞬の躊躇いもなく食べ始めたアルトリアに、ダヴィンチが悲鳴をあげた。
「あああーー!! 許す、あと作る! だからそれを私にもぉ!」
「あと特異点に一緒にレイシフトしてくれたら心強いのにナ」
「鬼!悪魔!士郎くん!人の弱味につけこむとは見下げ果てたぞ!」
「弱点見せた方が悪いと思うんですけど」
「グググ……!」
「俺はともかくアルトリアの胃袋はなめるなよ。もう次の獲物を求めて手を伸ばしてきてる」
「わかった、今は無理だけど一緒にレイシフトするからそれを恵んでプリーズ!!」
よろしい。ならば契約だ。
何か忘れてる気がするが、別に問題ないはずである。
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