第一章
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女だけの浮島で
夏目駿と中原修造は夏目の神託でフィジー近辺海域の上空にある浮島に来ていた、この島はこの世界ではかなり有名な島だった。
それで夏目はその浮島に入ってから隣にいる中原に話した。
「噂には聞いていたでおじゃるが」
「それでもですな」
「いや、まことにおなごばかりでおじゃるな」
「はい、こうして見ますと」
様々な種族の女達がいる、二十代から赤子までいるが性別は一つだ。南洋の服を着た彼女達が陽気に笑って花と共に暮らしている。
「華やかな風景でおますな」
「全くでおじゃる、しかしでおじゃるよ」
「何かありますか」
「麿はは起きた世界では妹が三人、従姉妹が父方母方合わせて七人いるでおじゃる」
「夏目はんの家系は女系ですか」
「そうでおじゃる、それででおじゃる」
夏目はどうかと言う顔で中原に話した、二人は観光客という名目で来ているが他の観光客達に混じって島の中にいるのだ。
「麿は花の園というものは信じていないでおじゃる」
「女の人は怖いのですね」
「奇麗だけれど怖くもあるでおじゃるよ」
これが夏目の持論だった。
「だから怒らせら駄目でおじゃるよ」
「そういうことですか」
「だからこの浮島の神託でおじゃるが」
夏目は自分のそれの話もした、
「決してでおじゃる」
「油断してはですか」
「いけないでおじゃるよ」
中原に警戒する顔で周囲を見回しつつだった、夏目は話した。そうしてそのうえで浮島の宿に入った。
観光も兼ねて島の中を観て回って神託を探しつつだ、夏目は風俗店の通りを前にして共にいる中原に入った。
「おなごだらけの浮島でおじゃるからな」
「ああした場所はありますな」
「お約束でおじゃるな」
「全く以てそうですな」
「まさかと思うでおじゃるが」
それでもとだ、夏目は中原に尋ねた。
「中原殿は」
「いや、僕もですわ」
「風俗には興味がないでおじゃるか」
「僕起きたら彼女いますさかい」
中原は夏目に小声でそちらの世界のことを話した。
「そうですさかい」
「では風俗は不要でおじゃるか」
「商業科は女の子の方が多いんですわ」
このことは農業科もだ、特に商業科はそうだ。
「それで逆の女の子の方がです」
「おのこの取り合いでおじゃるか」
「そうなりますさかい平凡な僕でも」
外見はそうでもというのだ。
「有り難いことにいます」
「それで、でおじゃるか」
「ああしたお店は」
「そうでおじゃるか」
「はい、それでなんですわ」
「そうでおじゃるか、実は麿もでおじゃる」
夏目は狐のその顔を照れで赤くさせてから中原に答えた。
「そちらはでおじゃる」
「そうですか」
「だから遠慮するでおじゃるよ」
「彼女がいてああしたお
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